監督:フェリックス・ハーングレン
出演:ロバート・グスタフソン / イバル・ビクランデル / ダビド・ビバーグ / ミア・シュリンゲル / イエンス・フルテン / アラン・フォード
100歳の誕生日を迎えたアランは、ふいに老人ホームを抜け出す
そして成り行きで駅にいた若者のバッグをそのまま持ち去ってしまい・・・
個人的に大好きな老人を扱った映画ですね
どことなくシュール&ファンタジーな映像系コメディを想像してたんですが、けっこうブラックな要素が多くて意外性がおもしろい
なるようにしかならない自分の道を貫き通す、すっとぼけたジジイの現在と過去、すべてにおいてキャラクターのチャーミングさがきわだってました
なんとなく抜け出した老人ホーム、とりえあえず手持ちの金でいけるところまで買ったチケット、成り行きで持ってきてしまった見知らぬ若者のバッグ・・・
というまったりさを楽しむ作品かと思いきや、キツネの爆破で「!?」と引っかかった部分が、話が進むにつれてどんどん大きくなる
暴力、殺人、金に警察とギャング・・・どんどん洒落にならない展開になっていく様子をコミカルに描いてます
で、同時にアランの過去がたびたび描かれ、なにげにとんでもねえジジイな現在のアランが「ああ、こういう過去があれば納得できるわ」となります
基本は成り行きまかせな人生のアランの周りで、巻き込まれた人たちがドタバタする感じで、現在においても過去話においても展開が進むごとにとんでもない状況になっていってく、と
そんな中でもとうのアランはすっとぼけた流されるままキャラを貫き、人が死のうが大事件に巻き込まれようが、苦境にたたされようがブレない姿が素敵です
最後の最後までそんなアランらしさが詰まりまくった一本でした
個人的評価:85点
オススメ度:幸せかとか道徳とか深く考えず、なるようになる感じで
100歳の華麗なる冒険 予告
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