2014年11月17日月曜日

紙の月 (2014/日)

監督:吉田大八
出演:宮沢りえ / 池松壮亮 / 大島優子 / 田辺誠一 / 近藤芳正 / 石橋蓮司 / 小林聡美 / 平祐奈 / 佐々木勝彦 / 天光眞弓 / 中原ひとみ / 伊勢志摩 / 舟田走 / 井端珠里 / 冨田ミキ / 井上肇 / 大西武志 / 藤本泉 / 清瀬やえこ / 清水彩花 / 佐藤直子 / 猫田直 / 松岡恵望子 / 永井理沙 / 水野小論 / 俵木藤汰 / 稲森誠 / 梶原章司 / 今村雄一 / 佐津川愛美 / 桜木信介 / 嶋田翔平 / 森脇由紀

銀行の営業職についている梅澤梨花
夫がある身ながら顧客の家にいる若い男を意識しはじめてしまい・・・

金欲の話かと思ったら愛欲の話だった、とも感じつつ実はそう単純なものでもない作品でしたね
一見してありがちな体を装ってて、そういう見方もできるけど、いろいろと思うこともあります
なんか微妙に難しくてめんどくさいような作品だけど、最後まで引き込まれる力はありました

予告だけを見てると、ちょっと魔がさして金をちょろまかしたのを発端に雪だるま式に欲望が押さえきれなくなっていく内容のようだけど、序盤を観ててもなかなかに一線をこえてこなくて「あれ?」ってなる
そうこうしてるうちに愛欲におぼれていくような展開になり、やっと横領うんぬんの流れに
金にめがくらんで堕ちていく、という単純なものじゃないとわかって楽しめました

なんだかんだで主人公の思いは自身の口から語られるので、どんな内容だったのかは分かりやすい
しゃべれば軽くなるみたいな伏線も生きてるし、作品的にもよくできてると思えました
ただよく分からない人にはよく分からない、めんどくさい難しさがあるのも確か

主人公が語った部分をこえて理由づけしようとすると、とたんにどつぼにはまる気がしますね
そんな感じでちょっと観る人を選ぶけど、受け入れられる人は自然体でおもしろさを感じられるかもしれません

個人的評価:85点
オススメ度:こういうことがあった時の銀行の裏側って、こんな風にわりとクールに波風をおさえようとするんかな




紙の月 予告

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