監督:熊切和嘉
出演:山田将司 / 菅波栄純 / 岡峰光舟 / 松田晋二 / セルゲイ・ペルミノフ
愛する者を失った老人は、荒れた家から廃材を使って台車を作る
そして亡骸とともに旅に出るのだった
しょうじきTHE BACK HORNのファンというわけでも、というかその曲すらまともに聴いたことがなかった
どちらかといえばその老人のドラマパートにひかれて観たんですが、いやあ、けっこうこのバンドの曲って好みかもしれん
映画じたいも当たり前だけどドラマだけでは成り立たず、曲があってこその内容になってましたね
墓穴の中から起きあがる老人、どこか絶望を身にまとった感じのある雰囲気の冒頭からグッと心を掴まされます
そこからの一曲目が流れはじめるんですが、ロシアンな老人&どこか異国っぽい情景に「日本のロックバンドの曲とかどうよ?」というちょっとした心配もあっさり消し飛びました
詞の内容も映像とマッチしているし、違和感は皆無
内容的には旅を続けながら過去がフラッシュバックし、じょじょに現在へと追いついていく感じになっていて、少しずつ老人のことが分かってくる感じになってます
描写じたいもぬるすぎないエグさがいいスパイスでした
で、それだけな内容だとちょっとありきたりな感じだけど、そこに様々な曲が加わることで互いに作品を高めあっていておもしろい
ラストまで観てもドラマの印象が強すぎるでもなく、曲の印象が強すぎるでもない絶妙なバランスで楽しめた一本でした
個人的評価:90点
オススメ度:これはCDを購入せざるえない
光の音色 THE BACK HORN Film 予告
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