2015年6月21日日曜日

極道大戦争 (2015/日)

監督:三池崇史
出演:市原隼人 / 成海璃子 / リリー・フランキー / 高島礼子 / 青柳翔 / 渋川清彦 / 三浦誠己 / テイ龍進 / ヤヤン・ルヒアン / 三元雅芸 / 有薗芳記 / 中村靖日 / 坂口茉琴 / 優希美青 / 三津谷葉子 / 渡辺哲 / ピエール瀧 / でんでん

組長の神浦に憧れてヤクザになった影山
そんな神浦のところへ謎の男が襲いくるのだった

これだよ、世界のMIIKEの持ち味が良い方向へそそぎ込まれれば、ホントにこういう素敵すぎるものができあがる
人を選ぶとか当たり前のことは抜きにして、こういう映画を観てカッコイイと思える自分のイカレ具合に陶酔せざるえない
細かいツッコミとかどうでもいい、その1シーンのセンスに酔い、たぎるものがあればそれでいい

話としては神浦から引き継いだ血によってヤクザヴァンパイアになった影山が仲間を増やして仇を討つ、という単純なもの
だけど、敵がどいつもこいつもクセのある輩ばかりでたまらない
寒いギャグ、唐突なコント要素などコメディパートにおいても他だったら大きなマイナスになる部分も、不思議とこの作品なら許せる
そして冷静にみればクソがつくほどバカっぽいことをやっているのに、なんかカッコイイ…という魅力にあふれている

しょうじき前置きであるヤクザとしての描写が長めでダルい、けど影山がヤクザヴァンパイア化してからの暴走っぷりで打ち消してくれる
その場のノリと勢いと熱さとネタに身を委ねているだけでも楽しめる
自転車の前かごの犬とか、どうでもいいところまでこだわるセンスに共鳴できたら勝ちですね
とりあえず予告編をチェックして、ちょっとでも「おもしろそう」と感じられる人なら満足できる内容
ヤクザ、ヴァンパイア、そんでもってちょっと感染拡大なゾンビものっぽいところもありつつ、いさぎよいまでに話の流れを気にしない、刹那の楽しみに特化した一本でした

カッパ、ヴァンパイア化した人々の行方、ラスボスとか大小ツッコミどころは満載だけど、あえてそこは気にしないのがこの作品の鑑賞マナーなのかもしれんね

個人的評価:90点
オススメ度:珍しくアグレッシブなリリーさんも見所




極道大戦争 予告

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