2009年11月8日日曜日

アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ (2009/仏)

監督:パトリック・アレサンドラン
出演:シリル・ラファエリ / ダヴィッド・ベル / フィリップ・トレトン / ダニエル・デュヴァル / エロディ・ヤング / MC・ジャン・ギャブ’1 / ラ・フイヌ / ファブリス・フェルツジンガー


ともに戦った警官のダミアンと別れ、妹とともにバンリュー13区に戻ったレイト
それから3年、13区とパリ市街との間で新たな火種が生まれつつあった

いやあ、ガッカリだわ
続編にヒットなしとはよくいうけど、前作がすでにB級なノリなのに、さらにパワーダウンしてC級クラスに成り下がってしまった感がひしひしと
それでも前作は愛すべきB級映画だったのに、これはダメだ
前作ファンは観ない方が精神衛生上よろしいかもしれませんね

話は前作のラスト、レイトとダミアンが別れるところからはじまり、続編ものにしては珍しい正統続編路線でいくのかと思いきや、そこからのアクションがかなり大ざっぱ
1の時の流れるようなアクションではなく、どことなくぎこちなさが目立ちましたね
このぬるっとした流れるようなアクションがウリだと思ってるこのシリーズには致命的なんじゃないでしょうか
それでもダミアンパートになったら、いくぶん動きはましになってきましたが

そこから13区に抗争の火種をつける陰謀を描くんですが、このまま今作はストーリー重視でいくのかと思わせておいて、警視庁脱走あたりから「ストーリー(笑)」になり、バカアクションも盛り上がります
やっぱり筋肉野郎どものアクション映画に生半可なストーリーとか無理すんな、と
楽しめた脱走シーンですが、本当にこの映画のクライマックスはそこで終了
あとはもう惰性というか、あきらかに手抜き感が強くなってきます

クライマックスは、唐突に出てきた13区ならずもの軍団とともに敵地に乗り込むレイト&ダミアンですが、全員セガール状態VS一般兵でしかも奇襲かけてるって時点でセーフティすぎて緊張感のかけらもない展開に
ちょっと存在感があった敵側のハゲも、13区軍団のハゲ担当ダミアンにあっさりやられるし・・・いや、でもその決着のつけかたはちょっとおもしろかったけど
それよりなにより、クライマックスバトルで印象に残ったのは13区軍団のビッチVS一般兵×4だったのはどうなん?
そもそもクライマックスなのに主人公のレイト&ダミアンはほぼ活躍シーンないし
あとやたらといわくつきの13区軍団で乗り込んだのはいいけど、さすがに個々のキャラの描写が薄すぎて「おまえらなんのためにでてきたんだよ」と言わざるえない

そして問題のオチ
「え?おわり?」という以外に言葉がない
特に派手なアクションはいっさいなく、普通に敵本陣に乗り込んでラスボスを一般兵片づけるように倒してフィニッシュ
せめてその後の13区の描写でもあれば最後もしまったろうに、音と照明、画面の揺れだけで演出されても困る
そのシーンを見せろよ、と
しかもエンディングロール中のおまけ映像もアレじゃあ、もうため息しか出ないわ
マジで途中で予算なくなったのか?と疑いますね

そんな感じのこの作品、所々おもしろいシーン(特に前半部分)もあるだけにマジで残念すぎる
終わり悪ければすべて台無し、やっぱり続編は人柱にならずに周りの反応を見てから突貫するのが正しい見方かもしれません

個人的評価:40点
オススメ度:1を脳内で美化して満足しましょう




アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ 予告

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