監督:亀井亨
出演:佐藤二朗 / 安達祐実 / 渡辺哲 / 高橋洋 / 志賀廣太郎 / 角替和枝 / 渋谷琴乃 / 佐藤仁美 / 西田幸治 / 高橋直純 / 古舘寛治 / 市野世龍 / 立花彩野 / 水野倫太郎 / 菅田俊 / 石野真子 / 笹野高史 / 藤田弓子
部屋から半径3km以内から外へでずに生活する35歳の中年ニート、芝二郎は母親に絶賛パラサイト
しかし急にそんな母が消息をたち、その行方をほのめかす手紙が二郎のもとに届き出すが、とうの二郎本人はガン無視する日々であった
あららら…
というのが正直な感想
TVドラマ版がよくできていておもしろかっただけに期待してたんですが、アナザーストーリーということをふまえても明らかにつまらなくなっててがっくり
全体的に映画を意識しすぎて、かなり窮屈なできになってましたね
展開としてのスケールアップを狙うのはいいですが、あまりに描写がいそぎすぎな上に詰め込みすぎ
さらに華がないと判断したのか、ヒロインとして安達祐実を用意したのが裏目にでてる場面が多い
話の流れ的に母の残したヒントを追っていることに終始しすぎて、肝心の一郎と二郎の絆みたいなものが薄味すぎる
さらにヒロインの可蓮が絡みすぎて二郎の成長物語というより、巻き込まれて仕方なく旅してる感じが強すぎる
実際、ヒロインが絡んでこないシーンはおもしろいし、ヒントを追う過程のちょっとしたシーンも楽しめます
あまりドラマ版と比べるのはアレですが、ぶっちゃけドラマのノリで作ってくれた方が個人的にはよかったかなあ、と
とにかくコメディパートが中途半端で、さらにドラマパートも中途半端、そしてたがいにまったく混ざり合ってないので、すっごいちぐはぐ感をおぼえます
駅での絶叫から留置所までの流れみたいなじゃっかんシリアスなシーンがいい感じなので、どうせなら全編シリアス路線でやってくれたら、とも
もしくは真逆に純然たるコメディとして描いてほしかった
「ネコナデ」がけっこうおもしろかったんですが、そこからさらに高みを目指そうとして分不相応なエリアに監督が手を出しちゃった感じ
ホントにあまりドラマドラマ言いたくないですが、あえて言おう「ドラマの2クール目を作ってそれでやれよ」と
それでも映画になっても二郎ちゃんのリアクション芸がほんとうに楽しい
できればマジでヒロイン抜きで一郎二郎コンビで困難に立ち向かっていってほしかったなあ
あとはまさかのAイチとBイチの共演があったりもしましたが、んなもんドラマ版のメイキング見てないとネタとして成立しないがな、みたいな
なんかダメなところばかり書いてる気がしますが、ついでに言っちゃうと二郎ちゃんをもっとかっこよくしてあげてほしかった
駅のホームでの暴走はよかったけど、あんな感じでもっと正の方向に爆発する二郎ちゃんを見たかったなあ
というわけで、ドラマ版を見た延長上で観るのはアリかもしれませんが、普通に映画としてつまらないから大困り
いきなり劇場版を観た人は「なにこれ?」な感じでしょうし、ドラマから入った人も「なにこれ?」というまさかのWなにこれ状態
人は忘れる生き物…この劇場版のことはきれいに忘れますね
個人的評価:10点
オススメ度:無理無理無理無理、りーむー
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