監督:石井輝男
出演:千葉真一 / 佐藤允 / 郷えい治 / 池部良 / 中島ゆたか / 西城正三 / 倉田保昭 / 安岡力也 / 室田日出男 / 名和宏 / 津川雅彦
甲賀流忍法宗家の伝承者である探偵、元警官のヤクザ専門の暗殺者、口だけ達者な乱暴者の死刑囚
元警視総監のもとに集められたこの三人の男たちがもちかけられた話とは
12月です
我ながら季節がらぴったりなチョイスですね
とりあえず、タイトルから連想するような和製カンフーアクションではなく、現代における法で裁けぬ犯罪にこっちもアウトロー戦法で挑むって感じ
世界の千葉(笑)とか多少なりとも思ってる人は、これを観たら「マジ世界の千葉なんですけどぉ。超ウケる」と改心せざるえないでしょう
話的には日本へ密輸されている麻薬の日本での元締めであるニューヨークマフィア日本支部長を叩こうぜ、という流れ
まあ、しかし現代の映画の作法になれてると本当に一回りまわって新しささえおぼえますね
とりあえず集められた三人は基本的に衝突しあってます
シリアスないがみあいではなく、「なんとなくおまえ気にくわない」「隙あらばだしぬいてやる」といったじゃっかんコミカルさを内包したけん制のしあい
作戦無視、ブツの独り占めは当たり前、それでも敵だけはきちんと処理していくさまはまさに痛快
でてくるキャラたちがとにかく濃い
まるで劇画から出てきたんじゃなかろうかってくらいに暑苦しい
そんな中でも千葉真一は武骨で暑苦しくてコミカルながら、なぜかスタイリッシュでカッコイイ…という不思議な魅力がありますね
というか、むしろ今だと関根勤の物真似がもろにかぶって困る
さすがに大げさにやりすぎてるだろ、と思ってた物真似がまさにそのままの姿で本人がやってる所をお目にかかれるとは
アクション的には今見るとじゃっかん物足りない部分もありますが、その発想はなかった的な展開が続くので途中で飽きないどころかあっという間に最後までみれてしまいます
B級、色物、ゲテモノ、マニアック、たしかにそうだけど、それだけの枠内ではおさまらないプラスαの楽しさがあるので万人…にはオススメできないですが、ちょっと気になった人は観て損はないと思いたい
とりあえず終盤の千葉真一のヌンチャク振り回しの時の表情は一見の価値あり
昭和の雰囲気を理解できるおっさんの自分には、懐かしくも新しくて大満足な一本でした
個人的評価:90点
オススメ度:忍法は仮説ではない
直撃!地獄拳 予告
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