監督:ジム・ジャームッシュ
出演:ロベルト・ベニーニ / スティーヴン・ライト / ジョーイ・リー / サンキ・リー / スティーヴ・ブシェーミ / イギー・ポップ / トム・ウェイツ / ジョー・リガノ / ヴィニー・ヴェラ / ヴィニー・ヴェラJr. / レニー・フレンチ / E・J・ロドリゲス / アレックス・デスカス / イザーク・ド・バンコレ / ケイト・ブランシェット / メグ・ホワイト / ジャック・ホワイト / アルフレッド・モリーナ / スティーヴ・クーガン / GZA / RZA / ビル・マーレイ / ビル・ライス / テイラー・ミード
コーヒーと煙草があり、そこで交わされる人たちの会話
なにげない日常の11のエピソード
テーブルの上に置かれたコーヒー、そこに現れる人物
時にはひとりであり、ふたり、三人の時もある
煙草を吸いながらコーヒーを飲みつつ話が始まるわけですが、しょうじきこの作品は究極の「で?っていう」映画かもしれません
11のエピソードのオムニバスなんですが、すべて会話劇を楽しむだけの内容
ホントに雑談レベルのどうでもいい話に、ちょっとだけスパイスをきかせてある感じですね
どう見てもまずそうな煙草とコーヒーの組み合わせの中、見知らぬ者どうしが、親戚どうしが、友人どうしが、恋人どうしが、ただちょっとずれてる会話をしていく
ただそれだけなんだけど、なんともいえないおもしろさがあるんですよね
たとえば女の人がコーヒーと煙草を楽しんでると、いかにも下心丸出しな店員がコーヒーのおかわりを注ぎにくるんですが、女の人はそれを断ります
断られても断られてもしつこく間をおいてからんでくる店員、そして女の人がずっと読みふけっている銃器のカタログ、で、最終的に画面が引いて「また店員がくるのか」と思わせておいて…って演出が個人的には好きでしたね
ホントにどうでもいい細かいところが気持ちいい、そんな作品です
まあ、なんというかひとつひとつがかなり短い上に、ストーリーがあるわけでもないので、内容うんぬんは言うことはないんですが、はっきりしてるのは「合う人と合わない人が極端に分かれそうだな」ってこと
ほのぼの日常ドラマってわけでもないし、毒が強いブラックユーモアなわけでもない、ホントに日常的なようでちょっとずれてるスパイスが楽しいんですね
エピソードの組み立てもよくできていて、最初の一編で「なにが始まるんだ?」と思わせておいて、引っぱりつつ何もおこらない
でもガッカリ感はないという
けっして万人にオススメできないけど、おもしろい一本でした
個人的評価:80点
オススメ度:洗剤うがいがいいのか、そうか
コーヒー&シガレッツ 予告
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