監督:グレン・スタンドリング
出演:ダグレイ・スコット / サフロン・バロウズ / レオ・グレゴリー / スコット・ウィルズ / スチュアート・ウィルソン / クレイグ・ホール / ロビー・マガシヴァ / ローレン・ジャクソン / ピーター・マッコーリー
突然変異により身体的感覚的に発達した人類の進化種「ブラザー」
ヴァンパイアと忌み嫌われた時代を乗り越え、300年人類に奉仕してきた彼らから初の人殺し者が出てしまい…
このパッケージ、そしてこのタイトル…もう酸っぱい臭いに包まれている極上のクソB級映画だと分かりますね
こう分かりやすいと観てみたらクソB級映画だったという被害者が出なくていいことです
そして、逆に言えばそんな映画を観たい人にとっても分かりやすくて親切ですね
内容的にはヴァンパイアが実は錬金術師が研究していた遺伝子学によって生み出された副産物と設定
しかもヴァンパイアたちはすべての面において人類の能力を上回りながら、常に人々に奉仕する教団として共存の道を歩んでます
そんな中で人を襲うヴァンパイア・エドガーが現れて、これを内々に処理するために兄であるサイラスがこれを追うって感じ
設定的にはけっこういい感じなんですが、ストーリーがなんか薄味すぎる上に小さくこじんまりぎみ
それでもクソB級映画にしてはがんばって作られてて、パッと見た目だけではわりと普通の映画っぽい
彩りもそれなりでキレイに皿に盛られてる料理だけど、食べてみたら「うわ、まずいなこれ」みたいな印象
死臭マックスの作品を想像して観ると、けっこういける内容ではあるんですが、それでも主人公の地味さが地味でけっこうな地味さ
どっちかといえば敵役さんの方がキャラ的に目立ってます
全体的に予算もそこそこあって、制作環境もそこそこだけど、作ってるうちにやばい臭いに気づいていっきに映画作りの情熱がなくなった状態で撮ってるな、って感じが伝わってきます
「いやあ、ボス、いちお形にはしましたけど、いいッスかねー」「まあ、いいんじゃね」みたいなノリを想像せざるえない
深夜にテレビでやってたら最後までみちゃうかも系なつまらないけど、まあ、なんとか観れる作品かもしれません
というか、クソB級好き以外でこのタイトルに気づきながらあえて観ようと思う人は尊敬に値します
個人的評価:45点
オススメ度:ヴァンパイアだって高所から落ちたら気絶するもん!
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