2010年11月27日土曜日

ジャーマン・ゾンビ (2004/独)

監督:アンドレアス・ペイジ
出演:アンドレアス・ペイジ / オリヴァー・ケーリック / ボリス・ハンスマン









あるパーティの最中、配管から吹き出した謎の液体
それをあびた人たちはたちまちゾンビ化してしまうのだった

いやあ、やっぱりドイツといえばゾンビ、ゾンビといえばドイツですよねえ
ドイツで撮られた純正ドイツ産ゾンビ映画だからこそ許される、ひじょうにひねった小粋な邦題です
ということで、ね、もうこのネタはこれ以上ひっぱりませんよ
他にもゾンビで引っ張ればいろいろありますが、ほら、なんというか精神衛生的にアレですし
そんな精神的にアレな内容なのがこの作品
とりあえずホームビデオ風の画質で全編通してるんですが、もちろんハンディカメラ演出をねらったものではなく、単に予算の問題ってやつでしょう

話的にはゾンビ化がおこったパーティ会場から逃げのびた男たちが、その元凶である液体の開発者とともに「化け物ぶっ殺すぜ!」って感じでゾンビ狩りをはじめる感じ
ええ、普通のゾンビものと違い、アグレッシブに逃げることなくバトルをふっかけていきます
しかし、小さな町とはいえ序盤ですぐに三人だけになってしまう主人公たちが、すでに水道水にもゾンビ化の液体が混じってる状況の中、ちまちまとゾンビ狩りしたところで…
そんなことはまったく考えつかないのか、他にも事態を公表するなりやりようがあるにも関わらず、ストイックに三人でちまちま狩りを続けます

そんなバトルのポリシーも素敵ですが、それ以上に素敵なポイントがあまりに雑すぎる編集ですね
カメラワークはハンディカメラにしてはがんばって色々と切り替えつつ、それっぽく見せてはいるんですが、肝心の映像ソースがちょっとアレ
車で走るシーンはカメラを乗せた撮影者が微妙に映り込んでるし、局部をアップにしてスプラッタ演出をするシーンでも微妙に人形にしか見えない部分まで映り込んでます
映像を加工する技術も予算もないのか暗いシーンは暗いままで放置
役者の芝居にいたっては理解できないことを表すために人物の頭の上に「?」のマークが字幕で挿入されます
やだ、なにこのクソB級映画

ストーリーはありきたりではあるけど、きちんとゾンビ化のはじまりを描いてるし、終わり方もゾンビのリーダーをだすことでいちおはキレイに終わってはいます
ええ、このリーダーはちゃんと倒しきれなくて…っていうお約束はありますが、それでも物語としてはなんとなく片付いてるから、そこらだけは評価できる…と思いたい

そんなわけで思った以上のクソっぷりに逆にテンションがあがったこの作品、たまにはこういうのもいいですね

個人的評価:10点
オススメ度:性欲のあるゾンビとか




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