監督:ジョージ・クルーニー
出演:デヴィッド・ストラザーン / ロバート・ダウニーJr. / パトリシア・クラークソン / レイ・ワイズ / フランク・ランジェラ / ジェフ・ダニエルズ / ジョージ・クルーニー / グレン・モーシャワー / テイト・ドノヴァン / サイモン・ヘルバーグ / トム・マッカーシー / マット・ロス / リード・ダイアモンド / ロバート・ジョン・バーク / グラント・ヘスロフ / アレックス・バースタイン / ピーター・ジャコブソン
1950年代のアメリカ、マッカーシー上院議員による共産主義者狩りが熱を帯びていた
それによる人権侵害問題に目をつけたテレビ局のエド・マローは、番組で報じることを決意するのだった
いわゆる権力に組み敷かれず、圧力には屈せず真実を報道しようぜ、って感じの芯のある男たちとそれに振り回される会社のボスのお話
実話ベースらしいですが、しょうじきストーリーに目新しさの欠片もありません
それでもおもしろいと思えるのは、やっぱり主人公のマローの存在と、その彼をとにかくかっこよく撮ることに特化したスタイリッシュな構図があったからかもしれません
映画全編はモノクロでできていて、50年代の空気感をよくだしている…と思います
まあ、その時代のことを知らない身からしてみれば、なんとなく想像できる昔の風景みたいな感じですがモノクロだからこそ際だつ影の部分をたくみに使い、ホントにいちいちかっこいいシーンが続いていきます
煙草の煙、鋭い眼光、ずしりと重さを感じる物腰、なんというかホントに雰囲気映画だなあ、と
よけいなBGMもないひじょうにシックでシンプルな作りで、話の展開的にも淡々と進行していきます
それゆえに共産主義狩りが行われていた頃の感覚、記憶がない人にとっては淡泊すぎる内容かもしれません
国の歴史としておきた大きな出来事、それを十分知っていることを前提にできているシンプルさ
この作品からだけの情報だとしょうじき、なんか物足りなさをおぼえるかもしれません
エド・マローの存在、そしてなんかよく分からないけどなんかいいことを言ってる気がするのがおもしろいと思える人向けに作られてる感じ
冒頭のマローの語りと姿を見て特になにも感じないなら、この作品は合わないかもしれません
個人的評価:70点
オススメ度:娯楽と逃避うんぬんはどこでも同じなのかもしれません
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