2010年11月25日木曜日

パキスタン・ゾンビ (2006/パキスタン)


監督:オマー・カーン
出演:アシュファク・バッチ / スルタン・ビラ / オスマン・カリド・ブット








一台の車に乗り合わせてライブ会場へと向かう若い四人の男女
その道すがら地上の地獄と呼ばれる場所に入ってしまい…

いやあ、やっぱりパキスタンといえばゾンビ、ゾンビといえばパキスタンですよねえ
パキスタンで撮られた純正パキスタン産ゾンビ映画だからこそ許される、ひじょうにひねった小粋な邦題です
というわけでゾンビスレであがってた作品その3
…というか、これ、ゾンビ映画か?
冒頭からの展開をみてもどう考えても殺人鬼もののノリで、んでもってやっぱり殺人鬼ものでした
うん、いちおゾンビは出てくるんだけど、こういうゾンビと殺人鬼ものを合わせた作品は珍しいかもしれません

しかもゾンビはゾンビでひとつのすじで話があって、殺人鬼は殺人鬼で独自の話がある
たまたまゾンビと殺人鬼が同じ場所にいるってだけで、別に共通の因果的なものはなにもないってのが斬新ですね
ようするに殺人鬼がいる場所に迷い込んだら、近頃そこはゾンビも徘徊する場所になっていた、みたいな
ゾンビの出番はびっくりするくらい短いですが、けっこう気味の悪い存在感を残してくれるので、無駄な存在にはなってませんね
ゾンビと殺人鬼に同時に襲いかかられてどうしましょ、って展開とかあれば神がかった内容になったかもしれませんし、そうでもないかもしれません
ほんとにゾンビは作品の味付けみたいなポジションで、メインは殺人鬼さん

この映画もへんてこな空気感を楽しむタイプで、もう冒頭のテーマソングからして「ちょっと頭おかしくないッスかね」と言いたくなります
パキスタンという見慣れない土地の情景とかなんやら新鮮で、またBGMが毒々しくて素敵です
ホラー演出としては驚くところもないけど、これといってダメすぎる点もないんで、観てて苦痛にはなりませんね
じゃっかん殺人鬼側の状況が分かるような分からないような捉えづらいところはありますが、ストーリーなんて気にする内容じゃないんで

そんな感じでこれもちょっと変わったのが観たいって人にはピッタリな作品かもしれませんね
おもしろいかどうかは別として

個人的評価:60点
オススメ度:マジもんのフレイルってあんな感じなのか




パキスタン・ゾンビ 予告


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