2010年11月16日火曜日

9〈ナイン〉 9番目の奇妙な人形 (2009/米)

監督:シェーン・アッカー
出演:イライジャ・ウッド / ジョン・C・ライリー / ジェニファー・コネリー / クリストファー・プラマー / マーティン・ランドー / クリスピン・グローヴァー / フレッド・タタショア / アラン・オッペンハイマー / トム・ケイン / ヘレン・ウィルソン








人類が滅び去った直後の世界、小さな機械仕掛けの人形がある家の中で目覚める
背に9と書かれた人形は、外の世界で2と書かれた同じ人形に出会うのだった

CGアニメのこの作品、人類滅亡後に機械仕掛けの人形が動き出すという、なんかどっかでみたことある設定です
ですが、人形の見た目がコミカルな以外はかなり重い作風になってます
もっと明るい話かと思ったら、そうでもなかったですね
いや、まあ、物語の目指すところは明るい場所なんですが、重苦しい空気の中に射し込むひとすじの光明みたいな感じで、パッと晴れやかな明るい話にはなっていきませんでしたね

目覚めた9が2と出会うんですが、そこに猫型のロボット(青いやつではない)が襲いかかってきて2がさらわれてしまう
怪我をした9を助けてくれた新たな仲間の5と知り合い、さらに他にも同じナンバリングされた仲間がいることが分かり、隠れ家に連れて行かれます
そこで2を助け出そうと行動するんですが、まあ、いろいろあって大変な事態になってしまう…と
話じたいはそうでもないんですが、雰囲気とCGアニメであることにおごらない映画的なカメラの撮り方がおもしろいポイントかもしれません
ようするに雰囲気映画

主人公たちナンバリングされた人形が、街を徘徊する主人公からみれば巨大な機械の獣ビーストと戦うお話なんですが、人形だからって安心できないところがありますね
普通に人形でもやられる上に、どんどん敵のビーストがえぐい攻撃をしてくるようになります
コミカルな造形の人形にだまされて子供にみせると軽いショックを受けるかもしれません
安心安全を徹底管理されたCGアニメより、こういう重い展開のあるものの方が逆に小さい頃に観ておいた方が将来は立派に育つ…かどうかは知らん

ラストもハッピーエンドっぽく終わるんですが「いや、マジでこれからどうすんのよ」と思わずにいられない
明るい未来よりも、これからについての不安の方が強く感じてしまいましたね
そんなわけでじゃっかん重々しいままにはじまってそのまま最後まで続く空気感、その雰囲気にあえばかなり楽しめる作品かもしれません

個人的評価:80点
オススメ度:誰も死なせないフラグ




9〈ナイン〉 9番目の奇妙な人形 予告



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