監督:テレンス・マリック
出演:ブラッド・ピット / ショーン・ペン / ジェシカ・チャステイン / フィオナ・ショー / ハンター・マクラケン / ララミー・エップラー / タイ・シェリダン
厳しい父親と優しい母親のもとで三人兄弟の長男として生まれ育ったジャック
成長した彼は幼い頃に感じていた父と母のことをどう思い返すのか
予告から予想できる内容とかけ離れてる大賞にノミネートできるよね、ってくらいに別物になってる内容
しょうじきこれはかなり人を選ぶ上に、じっくり観ててもたぶん作った本人しか描きたかったものを理解できないと思う
人物に対する説明不足感と最初と最後のイメージ映像が難解さを助長してますね
この「ぜんぜん意味わかんねー。クソ映画かこれー」となる一歩手前のギリギリ感がちょっとおもしろい
細かい部分の解釈は分かりづらいけど、本編の親子のドラマ部分はシンプルな描き方なのでいいですね
これ、序盤の流れだけであらすじを語るのはかなりキツイ作品です
人物をさらっと映したかと思ったら地球誕生、恐竜さんがあれこれというイメージ映像が流れ始めるし
うーん、さすがにこれはついていけない&眠気がやばかったですね
しかもそんなイメージ映像パートが長い長い
いつまで続くんだってくらい長い
ぶっちゃけ長男が産まれるところまで寝てても問題ないレベル
長男が産まれてからはやっとおもしろくなってきて、子供が成長するにつれて人として自我がうんぬんで、一番身近な「家族」という人付き合いの温かさと難しさ面倒くささを登場人物の葛藤として描いていきます
特に厳しいことを言いながらも自分の行動と人柄がともなってない父親の姿がよく描けていて、子供から見た絶対的な父という存在から本当の姿が見えてくる課程がおもしろい
で、結局、観終わったあとに「この作品ってどんな内容だったんだ」と自分なりにまとめてみるのが楽しいかもしれません
これは自分の意見を書いても、この作品に対する見方は人それぞれ千差万別だからちょっと自分が思ったことを少しまとめてみます
たぶん父親の死の直前から直後の物語で、その死によって長年抱えてきた自分の中の絶対的な神に等しい両親についてきちんと向き合えたって話なのかな、と
それを文字通り神の視点と親としての神の視点で描いてる
そんな解釈をしましたが、まあ、そこら辺はホント観た人の数だけ解釈があるってことで
そんな明確な説明と答えがない作品ですが、不親切だけどなんかクセになる一本でした
個人的評価:80点
オススメ度:中年夫婦向けのヒューマンドラマじゃないのは確か
ツリー・オブ・ライフ 予告
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