出演:小出恵介 / 林遣都 / 中村優一 / 川村陽介 / ダンテ・カーヴァー / 橋本淳 / 森廉 / 内野謙太 / 斉藤慶太 / 斉藤祥太 / 高橋ひとみ / 近藤芳正 / 寺脇康文 / 鈴木京香 / 水沢エレナ / 五十嵐隼士 / 渡辺大 / 津川雅彦 / 和久井映見
寛政大学一年の走(カケル)がひょんなことから出会った灰二(ハイジ)につれられて竹青荘に入ることになる
しかしそこは形だけであったが陸上部の寮であり、走が入ったことで10人になったことを機に灰二は箱根駅伝を目指すと言いだし…
なんとなく時期的にいいかな、という思いつきで鑑賞しました
燃える展開の熱い長距離走スポ根もの…と期待もして観てたんですが、どうにも最初から最後まで違和感というか妙な引っかかりを感じる作品でした
友情、努力、勝利、感情論で何より楽しんで取り組んでる者が一番強い、という単純なノリならよかったんですが、どうにも展開がさすがにリアルで考えると無理がある気がしてならなくて、「これはファンタジーなんだ」と納得するまで時間がかかりましたね
陸上の経験が皆無で、毎日5km走るという条件のもと格安の寮生活をしていた8人
そんな量でみんなのケアと身の回りの世話をしているリーダー的な存在の灰二
そしてアスリートとしての素質を買われて寮に入る走
灰二と走の経験者をのぞいて8人の幽霊部員たちが箱根駅伝を目指す、という話なんですが…
弱小チームが無茶な目標に向かいつつ強豪チームに食らいつく、という王道スポ根展開は大好物なんだけど、さすがにこの面子の設定は無理がありすぎる気がしてならない
弱小なりに努力し続けてきたってわけじゃなく、ただ無目的に毎日5km走ってる(さぼってる奴もいる)連中が箱根を目指すとか、普通に考えておこがましいにもほどがあるよね
そんなありえないだろ的な引っかかりが終始つきまといます
劇中で長距離は努力の要素に天秤が傾く競技みたいなこといってるけど、どうみても各キャラの持ち味というか才能や素質みたいのに依存してるように感じざるえない
努力してることがあんまり伝わってこないんですよね
楽しむことはいいんですが、その影では汗にまみれ泥水をすすって歯を食いしばり叫びを上げる雄々しさを描いて欲しい
もっと挫折から悔し涙、汗水鼻水にまみれながら乗り越えていく様をこっちは観たいわけよ
しょうじき陸上に興味もないし知識もない自分からみても、ほぼ無経験者集団な素人が箱根駅伝うんぬん語るのは何年もかけて箱根を目指してる人たちに失礼なんじゃないのかな、と
ラストもラストで「さすがに甘くない現実みたいの描いてきたか」と思ってたのに、さすがにその結果はねえだろ、という感じ
あまりにも寛政大学のメンバー中心のファンタジーすぎる展開に付き合いきれない感がハンパない
ライバルの扱いも微妙にぞんざいで東京体育大学とか存在じたいがかわいそうすぎる
そんな感じで普通のスポ根好きな人にとっては違和感ありまくりでちょっと「うーん?」ってなる作品かもしれません
最初からファンタジーとして観れば受け入れられる…かな?
個人的評価:50点
オススメ度:ヒロインの存在意義について
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