監督:土井裕泰
出演:阿部寛 / 新垣結衣 / 溝端淳平 / 松坂桃李 / 菅田将暉 / 山崎賢人 / 柄本時生 / 竹富聖花 / 聖也 / 黒木メイサ / 山崎努 / 三浦貴大 / 劇団ひとり / 秋山菜津子 / 鶴見辰吾 / 松重豊 / 田中麗奈 / 中井貴一
わざわざ瀕死の重傷を負いながら日本橋の麒麟像前まで移動して死亡した男性
すぐに事件に関係していそうな怪しい人物が見つかるが、警官が追っているうちに事故にあってしまい…
「麒麟の翼」という単体の作品のようでいて、テレビドラマ「新参者」を受けての「赤い指」を受けての今作みたいな立ち位置の内容ですね
まあ、どれだけの人がいきなりこの作品だけを観るか分かりませんが、明らかにこれだけで単独で楽しむ映画じゃないかな、といった感じ
最低でも「赤い指」は観ておかないとちょっと楽しめないかもしれません
なぜか意味があるかのように刺された現場から移動して力尽きた男
すぐに見つかった怪しい人物は警官に追われる中で車にひかれてしまう
被害者の遺留品と家族、怪しい人物の関係者を警部補・加賀恭一郎と捜査一課の若宮が調べるうちに背後に隠された謎が浮かび上がってくる…
うん、まあだいたいドラマ版と流れは同じなんですが、ドラマ版に共通してた「嘘」と加賀の指でつまむポーズ、「ちなみに~」という決め台詞(?)が影をひそめてじゃっかん雰囲気が異なります
加賀のキャラにしてみても飄々とした態度があまり見られず、印象的にずっと恐い顔してシリアスに捜査してる感じがして「ちょっと今までと違う雰囲気」が味わえます
まあ、悪く言えばドラマ版が好きな人には違和感があるかも
ミステリー部分とドラマ部分がよく融合してるのは変わらずで、ホントに安定感は抜群ですね
観ててスッと内容が入ってくる安定感もあって、ほどよい緊張感の中であっという間にラストまで楽しめます
なんだけど、なんとも個人的にちょっと物足りない感が否めないんですよね
優等生すぎるがゆえのつまらなさ、みたいな
いい話だな、とは思うんだけどそれもドラマ的な感覚で映画としてジーンとくるものがあったとは言いづらい
あとはミステリー部分がじゃっかん、ホントにじゃっかん弱い気がしないでもない
犯人が特定された時とか素で「え?おまえなの?」と悪い意味で感じました
総じておもしろい作品で全体的にうまくまとまっていますが、なんか被害者家族のフォローが宙ぶらりんな気もするし、ちょっとずつの不満点がつもって大きなマイナス要素になっててもったいないな、と思った一本でした
個人的評価:80点(ドラマ版から観てたなら)
オススメ度:加賀さん、もはや新参者じゃないよね
麒麟の翼 ~劇場版・新参者~ 予告
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