2012年1月10日火曜日

最後の晩餐 刑事・遠野一行と七人の容疑者 (2011/日)

監督:秋山純
出演:佐藤浩市 / 成宮寛貴 / 安達祐実 / 本郷奏多 / 柄本佑 / 佐藤めぐみ / 川野直輝 / 松山愛里 / 歌川椎子 / 西村清孝 / 西田敏行 / 大鷹明良 / 青山勝 / 目黒邑 / 芹沢礼多 / 高嶋寛 / 村上かず / 高間智子 / 江見啓志 / 斉藤由貴 / ARATA / 六角精児 / 橋爪功 / 石黒賢 / 中尾彬 / 黒木瞳 / 三浦春馬 / 池松壮亮






開店初日のレストランでおこった放火による火災事件
店内にいて助かった人たちは次々に病院を抜け出して証人がバラバラになる中、この事件を担当することになった遠野は・・・

映画じゃなくてテレビドラマのスペシャル番組だけど気にしない方向でひとつ
個人的にハマってた連続テレビドラマ「陽はまた昇る」の前身的な作品
「陽はまた~」を観てた時にこの「最後の晩餐」の存在を知ったのですが、ちょっと前になってやっとDVD化されたので鑑賞してみよう、と

まあ、しょうじき「陽はまた~」でこの作品の犯人がゲスト出演してたんで、ある意味ネタバレ済みなわけでしたが、そこはそれ「犯人を知ってるからこそ」という視点で観てました
あるレストランの火災によって死者がでるわけですが、唯一の生存者たちはみなそろって病院から黙っていなくなってしまう
そこになにかあるとにらんだ刑事の遠野は捜査本部の意向から外れながら独自に調べを進める
一方、遠野の妻とその過去に関係のある人物もサイドストーリーとして平行して描かれていきます
本編+サイドストーリーの平行展開というここら辺は「陽はまた~」と同じ形式ですね

一見なんの関係もなさそうな七人の容疑者の関係と、それぞれが抱える嘘の謎、それを追ううちに事件の真相が見えてくる
というと聞こえはいいですが、ぶっちゃけミステリー作品じゃなかったですね、これ
謎解きの部分は主人公の遠野の頭の中と関係者の自白によってかってに進みます
というか中盤には犯人もあっさり分かってしまいます
そこからは解答編的な事件の裏事情が最後まで続くわけで、どうにもミステリーとしてもドラマとしても中途半端な感じは否めない
ちょっと七人の容疑者ってのは欲張りすぎたかな、と
七人の容疑者と犯人の関連も「なんだかなあ」な感じだし、事件じたいの全容もぶっちゃけショボい

同じ連続テレビドラマの「新参者」みたいに一話一人の容疑者にスポットをあてて、じっくりと話を展開していった方がよかったかな
そうはいってもテレビドラマとしてはけっこう丁寧に作ってあって、遠野キャラやバックボーンをはじめ、各容疑者のキャラ、ラストのちょっとひねった展開とか見所は十分にあります
けっきょく遠野の本質って?という部分がいろいろ考えさせられるし、DVD内の映像特典のショートストーリーを最初に観た方が楽しめるかもしれません
かなり「陽はまた~」との連動を意識した作りになってるので、最初からそのつもりで先のことまで考えて作ってたのかな

うーん、また「陽はまた~」を観たくなってきたわ
という感じで、かなり個人的な趣味でアレですが、たまにはこういう作品を紹介してもいいじゃない、ゆるしてよ、とね

個人的評価:65点
オススメ度:陽はまたの続編まだか?



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