監督:クリント・イーストウッド
出演:レオナルド・ディカプリオ / ナオミ・ワッツ / アーミー・ハマー / ジョシュ・ルーカス / ジュディ・デンチ / エド・ウェストウィック / デイモン・ヘリマン / スティーヴン・ルート / ジェフリー・ドノヴァン / ケン・ハワード / ジョシュ・ハミルトン / ジェフリー・ピアソン / ジェシカ・ヘクト
FBI長官J・エドガー・フーバー
老齢の彼は共産主義者と戦い、FBIを築いてきた回顧録を書かせることで過去を思い起こす
プリオさんが若き日からおじいちゃんになった長官をひとりで演じたことが話題になった作品ですね
まあ、しょうじきおもいっきり特殊メイク全開で、どう見ても顔に盛ってるような感じだけどそこら辺のツッコミは野暮なんでしょう
アメリカの影の支配者とか、強大な組織のトップに立つ男とか、そういった壮大さは意外となくて、あくまでJ・エドガー・フーバーというひとりの男にスポットをあててる感じの内容でした
キング牧師を共産主義者として執拗に追いかけていた長官だったが、けっきょくは証拠もないまま事態は逆風になりつつあった
そんな中で今こそ共産主義者と戦ってきた自分の回顧録を、というもとで自らの過去を語り出す
という流れなんですが、どうにも序盤の場面の見栄えが乏しくてセリフだけ洪水のようにある展開がダルい。というか眠い
延々と早口で一本調子にしゃべってるプリオさんの顔がスクリーンにずっとある感覚
なんどか意識をもってかれかけました
やっと目が覚めてきたのはリンドバーグさんの子供が誘拐されたうんぬんのあたりから
それまでのざっくりとした捜査からの脱却をはかるものの、それぞれの州の垣根を越えられない現状に突き当たるとこら辺ですね
そこから科学的な捜査やらどんどん現在のFBIっぽい組織になっていく様子がおもしろい
でもあくまでメインは長官本人のキャラ
良くも悪くもザ・男として己の進む道を切りひらいていく様はいいですね
臭いほどの父性っていうか、けっしてヒーローではない男というか、まあ、このキャラが許容できればこの作品は楽しめるかもしれません
そして終盤の晩年パートも分かりやすい
J・エドガー・フーバーってこういう男だったのか、と話が進むにつれて観ながらちょっとずつ印象が変わるんですが、全体的にかなり「こう見せたい」感が分かりやすく描かれてるので、そんなに小難しい内容に思えないのはいいですね
ただひとつ気になったのは、J・エドガー・フーバー個人にスポットをあてるのはいいんですが、「別に誰でもよかったんじゃね。ひとりの男を描ければ」と思えなくもない
FBI長官を描くことに意味があったような?そうでもないような?そんな一本でした
個人的評価:75点
オススメ度:レオ様の素敵なメタボ腹を堪能せよ
J・エドガー 予告
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