2012年1月17日火曜日

ロボジー (2011/日)

監督:矢口史靖
出演:五十嵐信次郎 / 吉高由里子 / 濱田岳 / 川合正悟 / 川島潤哉 / 田畑智子 / 和久井映見 / 小野武彦








社長の思いつきにより3ヶ月で二足歩行ロボットを作るはめになった白物家電メーカー木村電器の3人
期日を前に製作は頓挫、なんとか着ぐるみショーと称して中に入る人を探しているとひとりの老人と出会う

ザ・思ってたのと全然違ってた作品シリーズ
その場しのぎの軽い気持ちでロボットの中に人間を仕込んでみたものの、予想以上に話題騒然になってしまって状況はどんどん引くに引けなくなっていく…
うん、ひじょうにわかりやすくてオーソドックスなコメディ設定ですね
そんなオーソドックスさになんとか独自の味付けをしていこう、そんな気概は感じられるんですが外してる感が強い気がする
おもしろい部分はホントにありきたりなネタ部分だけで、それ以外のこの作品独特のものをあらわそうとしてる部分がすべてつまらないガッカリ仕様でしたね

苦肉の策でロボットの中に人を入れる着ぐるみ作戦で一回こっきりという約束のショーを乗り切る木村電器の3人
しかしロボットの中に入ったおじいちゃんの余計なハッスルぶりもあって予想以上に世間の注目を浴び、社長も気をよくしてPR活動の継続を打ち出す
後ろめたさと脚光を浴びる気持ちよさの板挟みな木村電器の3人と、着ぐるみショーと聞いてたのに世間を騙してる行為だと知って憤慨しつつも付き合うおじいちゃん
ロボットオタクの少女もからんできて、木村電器製ロボット「ニュー潮風」はどんどん有名になっていく
という流れなんですが、しょうじきこのあらすじだけの作品なんですよね
とにかく作品の方向性がつかめない
けっこう長いこと観てても「これ、どういう方向にもってきたいんだ?」と心に引っかかり続けます

バカ騒ぎなコメディ全開な内容でもないし、木村電器の3人とおじいちゃんの深い人間ドラマでもない
偽物のピエロが本物になっていく熱い内容でもない、なんとも中途半端
よくいえばゆるい日常系コメディ路線?
おじいちゃんの家族とか、本物のロボット製作に向けて熱い魂がなんたらとか、いくらでも盛り上げていける要素はあるのに、なんともわざとかどうか知らないけどすかしてる
とりあえず木村電器の3人をメインにもってきたいのか、おじいちゃんをメインにもってきたいのかハッキリしてほしかったかな

いちおそれぞれが前向きになっていく話ではあるんだけど、ビックリするくらい鑑賞後のスッキリ感がない
観たあとのハッピー感がないんですよ
さすがにこれはテレビドラマレベルの内容だと言わざるえない
わざわざ映画にする必要はまったくないんじゃないかな、と分かったような強気の発言をしますが、あくまで個人的な意見ということでひとつ

個人的評価:50点
オススメ度:ロボットの中の人の中の人(ミッキー)などいない




ロボジー 予告

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

スッキリしない・・・それなんですよね、笑もしたし最後には全てまとめあげてる、でもなんか物足りない・・・なんだかもやもやする映画でしたね

dozen さんのコメント...

コメントをメールで報せる設定が機能してなく、いまさらの返信すみません

そうなんですよね
もっと、こう気持ちよかった~みたいなハッピー感のある作品だと思ってたんですよね

食や映画の趣味は千差万別
同じ事を感じてくれる方の意見は嬉しいものです
もちろん逆に「俺はそう思わねえよ」ってのも貴重な意見でありがたいですが