2012年1月25日水曜日

劇場版 ブレイク ブレイド 第五章/死線ノ涯・第六章/慟哭ノ砦 (2010・2011/日)


監督:アミノテツロ
出演:保志総一朗 / 斎藤千和 / 中村悠一 / 井上麻里奈 / 鳥海浩輔 / 白石稔 / 花澤香菜 / 中井和哉 / 寺島拓篤 / 白石涼子 / 菅原正志 / 浅野真澄 / 柳沢真由美 / 宝亀克寿


一時撤退に追い込んだボルキュス隊がライガットの故郷の村方向から侵攻を開始する
その報せを知ったライガットは独断で村へ出撃してしまう

というわけで最後だから二作連続で鑑賞しました
ロボットものとしての空を飛ばない地上戦の描写がたくさんあって画的には盛り上がりますね
ただやはりというかなんというか「俺たちの戦いは~」になってるのが、ね…
もう完全に劇場作品だってことを放棄してないか、と言わざるえない
アニメとしては楽しめる部分もあるけど、映画としては成り立ってないとか偉そうに言ってみる

この劇場シリーズのラスボス的なポジションのボルキュス将軍との前哨戦的な第五章、そして決戦としての第六章という内容でした
しょうじき戦争ドラマ、人間ドラマ、主人公の内面、そこら辺が結果的にぜんぶ中途半端なまま、しかも原作ありきで最初っから分かっててこのラストなんでしょうね
「おまえテレビシリーズじゃないんだから」と言いたくなるようなしめはガッカリ
前半のストーリーの流れからいって、原作がどうなってるか知らないけどここは最後はゼスとの戦い(決着まで描かなくても)でしめるのが個人的にはしっくりくる

ライガット、ホズル、シギュンの恋愛要素はぶっちゃけどうでもいいんですが、もっとホズルって王として政治的なものの考えをする内面に闇をもったキャラだと思ってたのにそうでもなかったのが残念
近しい者の前ではいい人として振る舞って、その実はすべて政治的な考えから国を守る王として冷静で冷徹な思いを抱えてるキャラ、それがホズルだと思ってたのに
シギュンとの関係もそうだけど、主人公の心の成長とか、全体的に中途半端に描きすぎ
結局、全六章を観た後で「何が描きかったの?」という感じが否めない
原作のある作品のとりあえずのアニメ化、としかみえないのは残念

そんなわけでボーッと観てる分には楽しめるし、世界観とか好みな部分も多いんだけど、いまいち全六章の作品としてのまとまりはイマイチから、と思えた作品でした

個人的評価:65点
オススメ度:続きは原作で!って、なあ…




劇場版 ブレイク ブレイド 第五章/死線ノ涯 予告



劇場版 ブレイク ブレイド 第六章/慟哭ノ砦 予告



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