2012年4月12日木曜日

オールド・ルーキー (2002/米)

監督:ジョン・リー・ハンコック
出演:デニス・クエイド / レイチェル・グリフィス / ブライアン・コックス / ジェイ・ヘルナンデス / ベス・グラント / アンガス・T・ジョーンズ / リック・ゴンザレス / チャド・リンドバーグ / アンジェロ・スピッツィリ / ロイス・D・アップルゲイト / ラッセル・リチャードソン






幼い頃から野球が好きでプロになったものの、すぐに肩の故障で引退せざるえなかったジミー
テキサスで教師をしながらしがない野球チームの監督を務める日々だったが、野球への情熱はくすぶり続けていた

奇跡のサクセスストーリー的な実際にあったイイ話の再現ドラマ…といえばきょうびどこのテレビ局でもやってるようなもの
それをあえて映画化する、ってんならそれなりな演出が必要だと思うわけで
この作品、ストーリーとしてはおもしろいんだけど、どうにも描き方がちょっと残念な点がある気がしてならなかったですね

子供の頃から野球が大好きな主人公だったけど、軍籍の父親の度重なる転属でひとつのチームでじっくりプレイできないどころか、野球チームのない土地に引っ越すことに
その後もなんやかんやあってプロになれたと思ったらすぐに肩の故障で引退を余儀なくされる野球運のなさ
30も半ばになり家庭を持って教師の道を進み、しがない野球チームの監督をつとめてはいるもののなんともくすぶり続けている
そんな主人公がメジャーの舞台に立つのか立たないのか、というお話
遅咲きのルーキーと成り得るのか、とかしょうじき話の筋的には珍しいものじゃないですね

とりあえず言えるのは肝心要の絆の描写が希薄すぎなんじゃねえの、ってこと
なんかいつの間にか監督する野球チームの子供たちと絆ができてるし、町の人々ともいつの間にか絆ができてる設定になってる
他にもいろんな人との絆がいつの間にかできてる設定になってるんですよね
なんか話として多くを描こうとしすぎて、なんとなく全体的に薄まっちゃってる感じ
前半の監督と選手の絆を強く描写していって、結果は後日談みたいのでチラッとやるとか、または逆に後半パートだけでじっくり描いた方がよかったんじゃなかろうかと素人考えに思いました

サクセス街道まっしぐらかと思いきや、ちゃんと現実の辛い面もあってストーリーはホントにおもしろいのに、主人公のキャラもホントにマッチしてておもしろいのに、なんとももったいない微妙な完成度かなあ
絆の描写が甘いせいでジーンとくることもないし、ただ単に「うん、いい話だね」ってだけの内容に成っちゃってる一本でした

個人的評価:60点
オススメ度:主人公が実力のないピエロになってるとか、この映画の自虐ネタですか




オールド・ルーキー 予告


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