監督:堤幸彦
出演:戸田恵梨香 / 加瀬亮 / 伊藤淳史 / 栗山千明 / 三浦貴大 / でんでん / 浅野ゆう子 / 福田沙紀 / 神木隆之介 / 麿赤兒 / 利重剛 / 有村架純 / 岡田浩暉 / 松澤一之 / 載寧龍二 / 椎名桔平 / 竜雷太
巷では百万人にひとりの割合で特殊能力を有する人間スペックホルダーが産まれており、その能力を犯罪に使う者を主に捜査する未詳事件特別対策係の当麻と瀬文
そんなミショウに「ミイラ死体殺人事件」の案件が持ち込まれ…
ドラマ版のレギュラー放送からバトンを受けるノリなストーリーを描いたスペシャルドラマ版
そんなスペシャルドラマ版からこの作品に続くわけですね
もうレギュラー放送からスペシャルドラマ、そして劇場版と普通にひとつのストーリーで結んでるんで、設定だけ知ってればなんとか楽しめる劇場版オリジナルな感じの話ではありません
その時点ですでに映画作品として欠陥があると言わざるえないですが、この作品に付き合い続けてきた身としては”個人的な意見として”十分に楽しめる内容でした
能力者であるスペックホルダーを利用する側、スペックホルダーを否定する側、スペックホルダー当事者たち、そしてミショウ周りの面々…
いろんな組織やら個人と警官として真っ正面からぶつかる主人公たちの姿をコミカル&シリアスに描いてるシリーズですね
能力者という中二病をこじらせてるような設定でありながら、この監督独特なすかしたギャグセンスで照れ隠しコーティングされてるんで、このノリに乗っかれればそう臭い作品じゃない
でも臭くはなくてもクセはかなりあるんで、合わない人は完全に拒絶反応が出るような感じ
ドラマ版で前置きは終わってることが前提な作りで、もうこの劇場版はクライマックスとしての要点だけにしぼってる感じですね
「SPECってのはこういう作品ですよ?分かった?OK?じゃ、本編いくよ」みたいな前戯はいっさいなし、いきなり今回の話の核にせまっていきます
そういう意味ではしょうじき全編クライマックスなノリは疲れる
コミカルな要素もちょっと物足りないかな、と
スペシャルドラマを観た時に感じた「ああ、そういうことだったのね」というひとつの区切りはついたけど、まだ謎は残ってる的な印象がこの劇場版でもあてはまりますね
レギュラー放送の起ノ回、スペシャルドラマの翔、そんでこの劇場版の天、とくれば誰もが「どうせこの話だけじゃキレイに終わらんのだろ」と思うのは必然
そんな感じで個人的にはやっぱり「ああ、そういうことだったのね」からの「でも、じゃあアレは…?」とならざるえない
特に新キャラたちの存在意義について謎が残りっぱなしな気がしてならないッス
作品自体は「こうくると思ったでしょ?ん?ん?」みたいなちょっと外した演出が小憎らし楽しいんで、ぜひとも続編を作っていただきたいものです
最後の最後のもどかしさも含めて個人的にはざっくり楽しめた一本でした
個人的評価:80点
オススメ度:顔は隠してても声でバレバレですやん演出は嫌いじゃないぜ
劇場版 SPEC~天~ 予告
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