監督:アンドリュー・スタントン
出演:テイラー・キッチュ / リン・コリンズ / サマンサ・モートン / マーク・ストロング / キアラン・ハインズ / ドミニク・ウェスト / ジェームズ・ピュアフォイ / ダリル・サバラ / ポリー・ウォーカー / ブライアン・クランストン / トーマス・ヘイデン・チャーチ / ウィレム・デフォー
エドガーは叔父のジョン・カーターが死んだことで遺産を相続することになり、そうなった経緯が記されてるかもしれない叔父の手記をひもとく
そこには黄金を追っていた叔父がひょんなことから見知らぬ場所へ飛ばされた物語が記されており…
ディズニーだし、予告の雰囲気からしてじゃっかん低年齢層をターゲットにしたシンプルなSF冒険活劇だと思ってたんですが…まあ、なんというかけっこう濃度の高い設定と用語で満ちていて意外にしっかりしたSFでしたね
とはいえ本格SFっていうのはちょっと違う雰囲気で、「大人気!カレーハンバーグランチ」とかうたってたメニューをたのんでみたら思ったよりしっかりした料理がでてきた…みたいな?
見た目はホントにライトな感じだけど作りはけっこうしっかりしてるセミハードSF作品といった印象
いろいろあって見知らぬ場所に飛ばされた主人公は四本腕の緑色な種族のサークにひろわれる
そこでやんちゃしながらも暮らしていると、人型の種族であるふたつの勢力どうしの争いに遭遇して…みたいな流れ
観る前のイメージとしてこの人型の二大勢力の戦いになんか巻き込まれて、異文化的なものにびっくりどっきりしながら救世主なノリで悪玉にチェストするオーソドックスな物語なのかな、と思ってました
でもけっこう世界観とか設定を濃密に語ってきて、その情報を頭で構築しながら観る作業を強いられますね
しょうじきあまり懇切丁寧に設定を説明してなくて、情報として最低限な描写しかしてないのであるていど頭の中で物語の行間を読まなくてはなりません
作品的にRPGっぽい感じで最近のファイナルファンタジーとか好きな人なら問題なく受け入れられるかもしれません
まあ、美形のでないFFみたいな?そんな感じ
で、とりあえず説明が不十分だし設定を消化しきれていない、っていう部分もある
アクションの要素も派手とは言い難いし、ここがすごいという部分も特にない
あくまでこの世界観に酔えるかどうか、そこが問題ですね
個人的には電報人間な設定で「ああ、そういう感じの異世界ものなんだ」と感心しましたが、そういう設定をかみしめて楽しめる人向けかも
あと原作は未読なんで比べようがないけど、未読派としては十分に楽しめましたね
ラストの一連の展開とか「どうせ俺たちの戦いは~」なんだろと期待せずに観てると「おお、そうくる」と思えるし、全体的に過度な期待をせずに「どうせ~」という心構えで観ると楽しめるかもしれません
そんなわけで個人的にはすごい面白かった作品ですが、なんか色々と評判は微妙みたいですね
「スカイライン」の時もそうだったけど、あくまで個人的な感想ってことでひとつ
個人的評価:90点
オススメ度:次回作はあえて作らない方が火傷しないんじゃなかろうか
ジョン・カーター 予告
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