出演:カート・ラッセル / ダコタ・ファニング / クリス・クリストファーソン / エリザベス・シュー / デビッド・モース / フレディ・ロドリゲス / ルイス・ガズマン / オデッド・フェール / ケン・ハワード / ホームズ・オズボーン
競走馬の調教師のベン、その幼い娘のケールの父娘関係はギクシャクしがち
ある日、優秀な牝馬ソーニャドールの骨折の責任をとらされ仕事をクビになったベンは、契約金の一部の代わりにその馬を引き取り種付けをして起死回生を狙うが…
じゃっかんギクシャクしてる家族が壊れてしまった安定の日常から、本来もっていた夢を思い出してそれを追うことで悲喜こもごもありながら絆を深めていく…というまあ、よくある筋の感動ドラマものですね
最近では「リアル・スティール」とかそういった系統のお話
個人的に競争馬ものってけっこう好きでマンガだけど「風のシルフィード」とか大好きなんです
競走馬をからめた映画とか期待してたんですが、うーん、なんとも思ったよりグッとこなかった
職を失い収入がなくなり、それなのに骨折した牝馬を抱えることになった主人公のベン
ささやかながら幸せな家庭ではあるけど、ベンの父とはうまくいってない
そして血筋なのかベンの実娘であるケールとの付き合い方もなんともギクシャクしがち
そんな中でもなんとかはい上がろうと骨折した牝馬に種付けをして仔馬を売って一攫千金を狙う
というのが序盤の流れ
どん底の暮らしに落ちたことで見失っていた夢が身近なものになり、決して楽ではないその夢に向かって家族がちょっとずつ団結していく、みたいなストーリー
かなりシンプルでオーソドックスな王道感動ものなんだけど、それゆえに作品の安定感はバツグン
ぶっちゃけちょっと画面を観てなくてもだいたい話にはついていけるくらいの安定感…って、王道すぎる展開もけっして良いことばかりの面ばかりじゃない、と
それでも種付けエピソードからメインの話にシフトしていく感じとか悪くはないと思いました
あと家族が絶望の淵に落ち込んでも、必ず誰かしらが希望を抱いていてみんなを引っ張り上げる夢という強さを持っている描写はいいですね
父が落ち込んでると娘が夢に輝いて高みへ牽引したり、その逆だったり…と
そんな感じで極端に悪いところはないんですね…ラストまでは
とにかくラストのレースがちょっとひどい
色々と盛り上げてきておいて、なんかあっさりしすぎなんですよ
なんともインスタントな奇跡でサクッと終わっちゃってる感じ
とりあえず騎手はトラブルの末にベンになる無茶展開の方が良かったんじゃなかろうか
そして、レースも色々と技術的なところですべてを出し切った末に人馬心が通って…みたいな、ファンタジーすぎてもいいからもっと盛り上げてほしかった
ホントに最後の着地点があまりにあっさりで普通すぎて、けっきょく築きあげてきた感動要素を爆発させることなく不発で終わっちゃてる感じがもったいない一本でした
個人的評価:60点
オススメ度:ちょっと娘のリアルクソガキっぷりがイラっとくる
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