2012年10月14日日曜日

映画くろねこルーシー (2012/日)

監督:亀井亨
出演:塚地武雅 / 安めぐみ / 大政絢 / 濱田マリ / サコイ / 峯村リエ / つみきみほ / 村山謙太 / 直江喜一 / 住田隆 / 山本耕史 / 京野ことみ / 佐戸井けん太 / 生瀬勝久


妻と別居し、売れない占い師として自分のキャラ付けに悩む鴨志田
迷信を信じて黒猫を毛嫌いする彼のもとにある日、二匹の黒猫の子猫たちが現れ・・・

黒猫嫌いで妻とも子供ともうまくいかず、仕事もパッとしない主人公が出会った黒猫たちと嫌々ながら暮らすうちに・・・ってドラマ版をなぞる感じで「お父さんも同じ道を歩んできたんだよ」的な過去話かと思ってたんですが、じゃっかん違いましたね
あくまでドラマ版につながり、そしてドラマのその後をみせる「ドラマくろねこルーシー」の完結編でした
そういった意味ではドラマ版知らなくてもこれ単体で楽しめる独立したものと思って観ると、しょうじきかなり薄っぺらい家族ドラマとしか思えないかもしれません

ペットという表現が適切かどうかしれませんが、とりあえず動物を飼うことで人が癒され変化が生まれるって感じな話・・・かな
占い師と悩めるお客さんという関係を、うまく黒猫と悩める占い師という関係でなぞって描けてるのは確か
ドラマ版ではたびたびクドいくらい過去話がはさまれましたが、この映画版まで観たことにより、そのクドさもひっくるめての「くろねこルーシー」だったんだなあ、と

そんな感じでホントにドラマ版から独立してるようで、めちゃめちゃドラマ版ありきな作りになってるのはアレですね
ドラマ版を観てた人向けっていっても過言じゃないくらい、この映画版だけ観ても話は分かるけど本筋みたいなものは理解できないかもしれません

あとは引きこもり少女とか、母ルーシーの飼い主とか、なんか微妙に投げっぱなしな感じがする
おりてくる天の声もそうだけど、ラストのあの奥さんみたいに伏線をひろってくれないのは残念
引きこもり少女は実は・・・とか、母ルーシーの飼い主はあの後・・・とか、天の声は実は・・・みたいのをこじつけでも良いから描いてくれてれば個人的には満足したんですが

それと家族の物語なのか、責任の物語なのか、決意の物語なのか、じゃっかん視点がさだまってない印象がしないでもない、そんな一本でした

個人的評価:80点(ドラマ版視聴者なら)
オススメ度:3代目育っとーる



映画くろねこルーシー 予告

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