監督:ゲイリー・ロス
出演:ジェニファー・ローレンス / ジョシュ・ハッチャーソン / リアム・ヘムズワース / ウディ・ハレルソン / エリザベス・バンクス / レニー・クラヴィッツ / スタンリー・トゥッチ / ドナルド・サザーランド / ウェス・ベントリー / トビー・ジョーンズ / アレクサンダー・ルドウィグ / イザベル・ファーマン / アマンドラ・ステンバーグ
12の地区から選ばれた男女24人による殺し合いバトル「ハンガー・ゲーム」
第12地区の代表として選ばれた妹に代わり、姉であるカットニスはゲームに立候補するのだった
さんざんハリウッド版バトロワだって言われてるけど、まあ、この手の殺し合いショーものじたいがネタとして珍しいものでもないから、そう気にすることでもない
むしろなんとなく「トワイライト」と同じ匂いがする方が個人的に気になった
内容とかまったく別ものだけど、なんか雰囲気というか活字をあまり頭を使わずにまんま映像化してるような作りとか、そこら辺が似てる
あと男女のあれこれ具合とかもね
カットニスたちの暮らす森に囲まれた貧しい地区と未来的で裕福なキャピトルの様子、という世界観
カットニスの周りの人間の設定、ゲームに絡む人物の設定
そんなこれからの物語の序章としての説明としての作品、という印象が強いですね
ちりばめられた伏線はちりばめっぱなしで、けっきょく「ハンガー・ゲームってのがあってだな。こういうゲームなんだわ」というだけの内容
かなりゲームが始まるまでの描写が長くて、ビジネスとしてのショーというゲームの位置づけを丁寧に説明してますね
そんな前置きは個人的にギリギリ許容範囲の長さ
そして、いざ本編のゲームがはじまるわけですが・・・確かにおもしろいんだけど凄惨さがイマイチ伝わってこない
狙ってあまり陰鬱にならないようにしてるんだろうけど、ちょっと人の生き死にが皮一枚の世界のわりには、それをあまり感じないかなあ
良かった点としては主人公がゲームとしての殺しをあるていど割り切ってる点はいいですね
うじうじ悩んで「ダメだ、殺せない」みたいなのを延々やるのかなあ、と思ってたら最初のひとりからけっこうえげつない殺し方するしね
かといって割り切りすぎて修羅化するわけでもない点もいい
ラストのしめ方があんまりにも煮えきらないんですが、それも最後まで観たら続編ありきゆえだってのが分かって合点がいきましたね
まあ、2やるからってこの投げっぱなし感はどうかと思うけど
シリーズ化が最初から決まってたとしても、やっぱり1はそれなりにきれいに終わらせるべきじゃないのかなあ
2から3とかの流れだったら「つづく」エンドも気にならないけど、ちょっとこれだとスッキリしないわな
そんな感じで確かにおもしろいし、世界観とか設定とかもいいし、ゲームじたいもまあ盛り上がる、けど最後まで観てみると「うーん・・・」とちょっとケチを付けたくなるそんな一本でした
個人的評価:75点
オススメ度:いくらなんでも薬が万能すぎる件
ハンガー・ゲーム 予告
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