監督:平川雄一朗
出演:松坂桃李 / 樹木希林 / 佐藤隆太 / 桐谷美玲 / 橋本愛 / 大野いと / 遠藤憲一 / 別所哲也 / 本上まなみ / 浅田美代子 / 八千草薫 / 仲代達矢
亡くなった人ともう一度あいたい、そんな願いをかなえるために死者との窓口になって引き合わせる仕事をするツナグ
高校生の歩美は、ツナグを受け継ぐために祖母の仕事の仲介人として働くことになり・・・
人情要素あり、ちょっとホラー要素あり、ロマンス要素あり、絆要素あり・・・しょうじき色々とやりたいのは分かるけど、手を広げすぎて全体的に薄くなっちゃった感がする作品でしたね
基本は死者との再会により、当事者の背景にあるドラマを描くよくあるパターンな話になってます
3つの短編+主人公の物語という構成も悪くないんだけど、どうも組立て方が間違ってるような気がしないでもない
現ツナグである祖母の手伝いとして、死者と生者の仲介人の仲介人として働く主人公
ツナグを受け継ぐか否か自分で決めるためでもある実習として色々な人たちと接し、ツナグという仕事の悲喜こもごもを知っていく
という話は話なんだけど、人生を学習することによる主人公の人としての成長物語・・・ってわけじゃないんですよね
主人公が最初っからなんか変に悟ってる印象が強くて、それほど深く悩まないうちにすぐに自分で答えを見つけちゃう
そんなあるていど完成された主人公を軸に、独立した個性あるオムニバスストーリーを展開するというでもなく、ひとつひとつの話がホントに中途半端に浅い
特に3つ目のエピソードの底の浅さと話の弱さが顕著
個人的には途中まで2つ目のエピソードがこの映画のメインなのかと思ってたんですが、まさかこのエピソードが3つ目になるとは・・・と、最後に持ってくるには「?」と疑問を抱く練り込み不足っぷり
あとは歩美の両親の死に関連した主人公周りのエピソードがアレでしたね
両親の死に関わるヒントが劇中でちりばめられるわけなんですが、そのヒントの順番がおかしい
最初のヒントで「ああ、それで死んだのね」って答えが分かっちゃうんですよ
どう考えても葬儀での陰口シーンを先に持ってきた方がいいんじゃないですかね
と、そんな感じで総じ作品として組立て方がなんか変な感じがする一本でした
個人的評価:70点
オススメ度:なんだかんだひとつ目のエピソードが一番グッとくる
ツナグ 予告
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