2012年12月14日金曜日

トロール・ハンター (2010/ノルウェー)

監督:アンドレ・ウーヴレダル
出演:オットー・イェスパーセン / グレン・エルランド・トスタード / ヨハンナ・モールク / トマス・アルフ・ラーセン / ウルミラ・ベルグ・ドマース / ハンス・モルテン・ハンセン

トマスたち学生3人組はある密猟者ハンス追う映像作品を撮ろうとしていた
あまりにも怪しい行動をとるハンスは、実はおとぎ話の中の存在と思われているトロールを狩る者だった

まあ、なんでしょう、ノルウェーって国がどんなんだか知識はないですが、こういう映画を撮るのか
というくらい「なんともいえない」感じの型に入ってるようで入ってないようなのが素敵です
作りとしてはハンディカメラによるドキュメンタリー風で、最近ではすっかりひとつのジャンルになってる気がしないでもない系統なんですが、作品としての味がちょっと独特
最初こそ探検隊シリーズみたいなノリかな、と思ってたんですがだんだんとその世界…つーかハンスさんの魅力の虜になっていきましたね

トロール・ハンターの朝は早い
みたいな感じでハンターであるハンスさんの仕事っぷりを追ううちに、トロールの生態や種類、政府の対応というのがドキュメンタリータッチで描かれてます
トロールという存在はけっこうあっさりと受け入れられ、そっからは普通に特殊生物を撮ってるていどの落ち着きがある
ちょっと珍しい野生動物とハンターのアニマル番組っぽい感じ

そして観つづけていけば分かりますが、どんどんハンターであるハンスさんが前に前に出てきて、最後には「こりゃ完全に英雄ハンター、ハンスさんの話じゃねえか」と思える内容になります
それよりも気になるのが「トロールという存在と政府の関係」という点
けっこうハンスさんはこの仕事に嫌気がさしてきていて、学生の映画作りに対して積極的にトロールに関することを暴露してくれます
だけど設定上では政府によって隠匿されている存在であるトロール
それなのに「いや、秘密だし。おまえら撮影とかやめろよな」と語る関係者のほとんどが、なんとも最終的には学生たちの目の前でふつうに隠し事をしゃべりはじめるし、そう強行に撮影の邪魔はしない
うん、よく今まで隠し通してこれたもんだと言わざるえない

あえて型にはめるなら「マジメにバカやってるB級映画」って感じなので、ちょっと変なB級作品を好む人には大好物な一本かもしれません

個人的評価:80点
オススメ度:トマスくんの怪我は応急処置ですましていいレベルじゃないだろ




トロール・ハンター 予告


トロール・ハンター Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)
ワーナー・ホーム・ビデオ (2012-08-08)
売り上げランキング: 7392

0 件のコメント: