監督:サム・メンデス
出演:ダニエル・クレイグ / ハビエル・バルデム / レイフ・ファインズ / ナオミ・ハリス / ベレニス・マーロウ / アルバート・フィニー / ベン・ウィショウ / ジュディ・デンチ / ヘレン・マックロリー / ニコラス・ウッドソン / ロリー・キニア
MI6の諜報員007ことジェームズ・ボンドはある極秘ファイルを追っていたが、仲間に誤射され谷底に落ちる
その仲間に発砲許可を出した上司Mに疑念を抱きつつ、ファイルを奪ったテロリストによりMI6施設爆破事件を知りイギリスへ戻るのだった
鑑賞後すぐには「これかなり最高レベルでおもしろい」と思って90点つけたけど、ちょっと時間がたって冷静になってみたらそうでもないかもしれん
なんというか全体的に微妙に浅いんですよね
いろんな要素があって、それぞれのシーンの意味合いとかはよくできてるんですが、そのひとつひとつのシーンに対する中身がちょっと浅い気がしてきました
ファイル奪還ミッションの失敗はMが自分に任せてくれず、バディに狙撃許可をだしたからだと引っかかりをおぼえ、死の淵から生還しつつも現地から戻らずにいたボンド
しかしMI6本部の爆破事件という大ニュースを知り、そうも言ってられないとMのもとに戻る
そこで改めてテロリストの追跡をはじめようとするが、その前に復帰に際して肉体的精神的な部分での適正試験を受けることになる
という序盤の流れで、冒頭のアクションでヒーローとしての派手なボンドアクションを展開しつつ、復帰試験では年を重ねたヒーローとしての老いを描く
そこから現場に復帰してやっと本題に入ります
敵の首領が登場するといっきに物語が動き出しておもしろくなる
今までのような英雄的なボンド、老いや古くささと世代交代、リタイアした先の現代を生きる術、過去のしがらみ…いろんな要素を混ぜ合わせ「ジェームズ・ボンドの復活」に集約していく作品ですね
ひとつひとつのシーンがなにを描きたいのか分かりやすく描かれていて、人間ドラマ的な要素も強いけどそう複雑じゃない
いろんなものをちょっとずつ合わせ、ひとつの主題に集約する作りはよくできてるしおもしろい
鑑賞後はホントに「おもしろかったー!」ってなります
けど、なんとも腹持ちがよろしくない
なんかしばらくたってみると「もっと掘り下げたほうがいいんじゃね」という部分が目に付きます
なんというかこの敵だと劣化「ダークナイト」にしか見えなくなってくる
平均的にはおもしろい器用貧乏って感じの一本でした
個人的評価:80点
オススメ度:やっぱりスーツでビシッと紳士的に決めてくれる姿が一番かっこいい
007 スカイフォール 予告
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