監督:山本透
出演:麻生久美子 / 大泉洋 / 三吉彩花 / 能年玲奈 / 竹村哲 / MAH / 塚地武雅 / 小池栄子 / 土屋アンナ
未婚の母アキとその娘ハツキのもとに届くヤグからの一通のハガキ
それからしばらくして、ふらりと現れたヤグによりはちゃめちゃな三人の生活がはじまる
基本は現実的に生きるハツキが、自由奔放なヤグと接するうちに心のささくれが大きくなっていく様子をコミカルに時にシリアスに描いていく作品
変わらない安定した家族の暮らしの中に破天荒な要素が加わったことで、楽しいながらも不安定になる苛立ちやらなんやらって感じの家族ものの王道
しょうじきストーリーだけみれば古くささしかないんだけど、キャスティングの妙や丁寧でうまい演出のおかげで「古くさい、だからこそいい!」という印象になってますね
けっして裕福じゃないまでも堅実に楽しく暮らすアキとハツキ
ヤグがそのふたりの中に加わったことで、なんだかんだヤグを受け入れて楽しく日々を暮らす母親のアキ
だけど、しっかりもののアキはウザキャラで好き勝手やってるようにしかみえないヤグの存在にじょじょに苛立ちがつのっていく
ベースはハツキの私生活や学校生活のドラマになっていて、「楽しいんだけど、なんかなっとくいかない」もどかしさが色濃くなっていく様子を描いてます
で、まあ、いよいよそのたまりたまったものがアレでナニして、けっきょくは家族っていいもんだなあ、というストーリーですわ
とりあえずヤグのウザキャラやしっかり者の娘、芯の強い母親、それぞれのキャスティングがかなりはまってて画的には超ド安定
そこから「昭和ドラマかよ」ってくらいベタなストーリーが進行するんですが、見送りのために二人乗りするシーンの顛末とか、ハツキを追って飛び出すヤグのシーンの顛末とか、微妙に外してくる演出が良いスパイスになっておもしろい
なにより作品としての安定感が抜群で、終盤の展開とかみごとに家族ドラマでロックな描写が心地いい
ただちょっと気になるのが、個人的に嫌韓ってわけじゃないけど、じゃっかん韓国推しが不自然なシーンがちょこちょこはさまれるのが・・・ね
なんかそこら辺だけ急に観てて冷めるのは否めない
ロックでパンクな登場人物や世界観に合ってないかな、と
インドやら多国籍っぽい要素はマッチしてるんだけどね
まあ、なにはともあれカレーがめちゃくちゃ食いたくなる、超安定な家族ドラマな一本でした
個人的評価:80点
オススメ度:青春だねえ。ロックだねえ
グッモーエビアン! 予告
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