監督:平松恵美子
出演:堺雅人 / 中谷美紀 / でんでん / 若林正恭 / 吉行和子 / 夏八木勲 / 檀れい / 小林稔侍 / 左時枝 / 草村礼子 / 近藤里沙 / 藤本哉汰
保健所に勤める神崎は規則を破って犬の保護期間を延ばして引き取り手を探していた
それでも処分という現実は避けられず、とうとう娘からそのことについての問いを投げかけられ…
個人的にどうにも嫌いな設定があるんですよ
報道番組とかでよくあるんですが、なにかしらのスポーツ競技で番組があるひとつのチームを密着して特集する、というもの
隠された美談やらなんやらを交えてそのチームの試合を演出して放送しますが、別にその密着対象だけが特別なわけがあるはずもないし、試合にもなれば相手チームだっていろんな事情は抱えてるわけで
ちょっと脱線しましたが、この映画でも似たような嫌悪感を抱かざるえない
主人公は自分の都合と感情で母子犬にぼっとうしすぎじゃないかな、と
人嫌いになってしまった半野犬の母犬と生まれたての子犬
主人公はさいきん関係がぎくしゃくしてる娘から「母子犬を助けてあげて」と約束させられる
「よっしゃ、パパがんばるよ」という感じでなつかない母犬と接し始めるうちに忘れかけてたものをお思いだしたりしながらうんぬん、というお話
安易な設定、安易なストーリー、安易なキャスティングで動物と子供をダシにインスタントな感動モノを作りました感がバリバリな映画ですね
父親を苦しめる約束をせがんでくる子供、空気の読めない行動ばかりな後輩、規則破ってる状況なのにその様子をホームページにのせるバカ医者、もうこの映画そんな登場人物ばかりですか
主人公も主人公でなんの努力もする前に、当たり前のように母子犬の保護期間をそっこーで限界いっぱいまで延長しちゃうし
しかもしまいには母子犬ばかり特別扱いしすぎな偽善っぷりを発揮します
おそらく母子犬の保護期間中にも何頭か処分はしてるんでしょうが、どう思ってたんですかね
ラストのオチも「いや、そりゃ安易すぎるだろ」と
なら他の犬もみんな同じようにしてやれよ、と言いたくなるわな
とにもかくにもあんまりにも偽善的すぎる作りがイヤな印象しかいだけない一本でしたね
個人的評価:20点
オススメ度:母ちゃんもこれみよがしに目の前で旅行のキャンセル電話するなよ
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