2013年11月18日月曜日

マラヴィータ (2013/米・仏)

監督:リュック・ベッソン
出演:ロバート・デ・ニーロ / ミシェル・ファイファー / トミー・リー・ジョーンズ / ダイアナ・アグロン / ジョン・ドレオ

ノルマンディーの小さな町に引っ越してきたある一家
一見ふつうな家族だが、父親は何者かに命を狙われており母や姉弟の凶暴性もふくめなにやら秘密を抱えているのだった

明らかに悪事について慣れっこな一家が、日常生活の中でその凶暴性を時折むきだす様子がひじょうにおもしろくて、しょうじきそれだけのコメディ映画として作ってもよかったんじゃなかろうか、と思う
そんなスーパーパワフルな一家を楽しんでいたのに、なんか尻すぼみになってる印象が強いですね
そこまでがかなりはっちゃけた展開なのに、最後の方だけやけに映画的な展開という意味で普通に描いちゃってて、けっきょく「なんかもの足らない、かな?」という感じ

なにやらマフィア的な裏がありそうな一家が、平和な田舎町に逃げ隠れるように引っ越してきて暮らし始める
なんとか目立たずに暮らすことを基本としながらも、ちょっとしたことですぐに凶暴性が表に出て騒ぎをおこす様子をコミカルに描いてます
いちおそんな暴走一家を抑制するためのキャラも出てくるけど、ボケに対するツッコミよろしく笑いを大きくするためのエッセンスにすぎない

ストーリーとしても主人公のパパンの自叙伝やらなんやらで一家の抱える問題も見えてくるし、一家を守るような存在のキャラたちの立場も見えてきて飽きません
ただ、翻訳の問題なのか作品じたいの説明がアレなのか、日本人には分かりづらい文化の違いなのか判別できませんが、大元になった「なんで一家は狙われるようになって、なんでスタンスフィールドと一家がこんな関係になってんの?」って部分が分かりづらい
なんとなくは説明台詞とかあるんだけど、それでも個人的な問題なのかもしれないが、本編を観てるだけではよく分からなかった

あとはクライマックスの展開はアクションとしてはまっとうな展開なんだけど、あまりに普通すぎる気がしましたね
もっとブチ切れた一家がはちゃめちゃに大暴れするものかと思ってただけに「なんかやけに皆おとなしいのね」という感じ
姉弟でスタイリッシュガンカタしたり、ワンちゃんがナイフをくわえて無双するくらいのことしても個人的にはOKだったんですが・・・
そんな感じでおもしろいことはおもしろい・・・んだけど、もうひとつなにか物足りなさも感じる一本でした

個人的評価:80点
オススメ度:最後の一言、そこはファックだろ




マラヴィータ 予告

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