2014年3月24日月曜日

ローン・サバイバー (2013/米)

監督:ピーター・バーグ
出演:マーク・ウォールバーグ / テイラー・キッチュ / エミール・ハーシュ / ベン・フォスター / アリ・スリマン / アレクサンダー・ルドウィグ / エリック・バナ

武装勢力タリバンの指導者発見の情報を得て、マーカスたちネイビー・シールズの4人は現地へ確認に向かう
通信状況が悪く連絡がとれなくなる中、タリバンと関わりもあると思われる現地人と遭遇してしまい…

確かに緊張感があって想像を絶するサバイバルが描かれてはいる、んですが…なんというか微妙な感じが否めない
戦争というものの残酷さ、戦場の無慈悲さ、極限状態における人間の明と暗っていうドキュメンタリー風なリアル戦場ものを期待してると裏切られるかもしれません
ドラマ性やメッセージ性を重視しているというより、緊張感のあるアクション映画よりな内容と個人的に受け取れました

主人公たちわずか4人は通信もできない状態で、敵地の中、孤立無援で戦い抜くって内容ですね
あくまで「戦う」ことを前提に行動し、いかなる状況でも「逃げる」という選択肢も「少しでも戦うための有利を得るため」という理念も徹底していておもしろい
とにもかくにも生き残れ、っていうパターンのサバイバルものじゃないってのはよかったですね
絶望度はガンガン上がっていくのに、ホントに「諦め」というのを微塵も表に出さない主人公たちに燃える
戦いが始まってからは終始、緊張感も持続するので最後まで楽しめます

一方、個人的にかなり大きな引っかかりを感じた部分もありました
それは主人公たちが特殊部隊ってのは分かるけど、あまりに「強く、勇敢な戦士たち」というのを強調しすぎてる気がする点
圧倒的に不利な状況の中で主人公たちはけっこう敵を倒してるし、被弾や負傷してもマイナスの感情をほとんどださない
それはそれでいいんですよ…ただし、娯楽に特化したアクション映画としてならね

この作品って、始まりから作中の雰囲気的には「リアルな戦場」を意識して作ってると思うんですよ
でも、実際にスクリーンに映ってるのはスーパーソルジャーすぎる
死に際まで軽口たたきながら、敵をどっかんどっかん派手に倒していくような娯楽アクションでもないし、リアルタッチな生っぽい人間ドラマでもない、かといって戦争うんぬんというメッセージ性があるもでもない半端さがどうにも残念な感じがするんですよね
絶望感マックスな緊張の中で戦い抜く、というアクション部分だけに期待して観る分には申し分なくおもしろいんだろうけど

個人的評価:70点
オススメ度:ナイフとダックネタとか、そういうB級な娯楽ノリに徹してくれていれば…




ローン・サバイバー 予告

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