監督:エウヘニオ・ミラ
出演:イライジャ・ウッド / ジョン・キューザック / ケリー・ビシェ / タムシン・エガートン / アレン・リーチ / ドン・マクマナス / アレックス・ウィンター
5年のブランから復帰したピアニストのトム
そして演奏するための舞台上、演奏中に楽譜に書かれた脅迫文を見つけ・・・
ようするに「フォーン・ブース」系だよね、って感じで目新しさはないものの、個人的にはこういうシチュエーションものもご無沙汰だったんで鑑賞することに
とりあえず観終わって思うのは全体的に雑な感じが否めないって点
主人公の超早い指運びという部分をいかしてた序盤はいいんだけど、サスペンス部分にしてもドラマ部分にしても犯人像にしても作り込みが浅い気がしてならなかった
有名女優である妻との結婚を機にピアニストとして復帰することになったトム
その舞台は亡くなった恩師を追悼するための演奏会であり、そしていよいよ演奏がはじまると楽譜に「ミスしたら殺す」という脅迫文が書かれていた
という話で、主人公は5年前の演奏でのミスタッチから舞台を離れていた経緯があり、ブランクもあることから緊張感が生まれます
さらに犯人との通話手段を得ると、助けを呼んだり余計なことをしたら会場にきてる妻を殺すと言われる、と
そんな中で犯人とコンタクトをとりながら、なんとか現状を打開する道を模索していくけど、まあ、そううまくことが運ばないのはお約束
ありがちな作品を盛り上げるためだけに仕立て上げられた犠牲者やら、犯人の裏をかいたり見透かされたりしつつ徐々に事件の背景がみえてくる・・・
んですが、真相が見えてくるほどつまらなくなってくるんですよね
なんというかとりあえず犯人の人間としての底が浅い
どこかとらえどころがなく不気味だけど、なにかしら強い信念のもとに行動する悪としての魅力がどんどん薄くなっていく
最後にはとうとう普通のアクション映画の雑魚悪役にまで堕ちる始末です
最後まで見えそうで見えない真相、はっきりと姿の見えない犯人との化かしあいってのを期待してると、ガッカリな展開が待ってます
真相にしても犯人像にしても、とにもかくにも雑という感じ
なんか5年のブランクとか、強烈な恩師の存在感とかありながら、あんまり主人公の過去がドラマとして真相にからんでこないのもアレだし、もうちょっと話を練ってほしかった作品でした
個人的評価:70点
オススメ度:いや、犯人さんよ、もうちょいやりようがあったろ。マジで
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