2014年3月3日月曜日

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 (2013/米)

監督:アレクサンダー・ペイン
出演:ブルース・ダーン / ウィル・フォーテ / ジューン・スキッブ / ステイシー・キーチ / ボブ・オデンカーク / アンジェラ・マキューアン

あからさまにインチキな高額当選手紙を信じ、1000km以上も離れたネブラスカへ徒歩で向かおうとする老人ウディ
騙されているだけだという家族の説得もむなしく、幾度となく家を抜け出すウディに息子のデイヴィッドは車でネブラスカへ向かうことにする

モノクロの画面にノスタルジックな音楽、そしてゆるやかに丁寧に描かれる人物たち・・・もう最高ですわ、これ
基本はボケ老人っぽいウディと、常識人でありながらなんだかんだで気を遣って父につき合うデイビーのコミカル&親子の絆みたいなドラマなんですが、それがもうホントにいちいちおもしろい
懐かし名画を観てる錯覚におちいります

話的にはインチキくさい高額当選手紙を信じて取りに行こうとする老人ウディとそれにつき合う息子のデイビーが、その道中で父の過去やら友人関係やら、親類とのあれこれな出来事に遭遇しては親子の絆を深めていく、と
とりあえずコミカルなシーンのセンスがよく、随所にクスクスと心地の良い笑いを上げてしまいます
入れ歯のやりとりとか、無口な親族の男連中とか、ねらってると分かってても笑ってしまう

そしてただコミカルな感じってわけでもなく、お金の絡んだシリアスでどろどろした部分もちゃんと描くことで作品が引き締まってますね
そんな中で最初こそウディのキャラを観てるだけで楽しい映画でしたが、わき役たちもみんないきいきしてて素敵だし、なによりもうひとりの主人公であるデイビーがどんどん魅力的になっていく

なんだかんだで物わかりのよい息子で、ウディとも似たもの親子という対比としてのキャラだけかと思いきや・・・
「父親とはちょっと違うかな、いやいや、やっぱ親子だわ」って分かっていくの良い
とにかく捨てキャラがほとんどいなく、可能な限り個々の人物を丁寧に描いてるのがおもしろかった

個人的評価:100点
オススメ度:話じたいはホントになんでもない、でも最高




ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 予告

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