2014年5月19日月曜日

闇金ウシジマくん Part2 (2014/日)

監督:山口雅俊
出演:山田孝之 / 綾野剛 / 崎本大海 / やべきょうすけ / 菅田将暉 / 木南晴夏 / 門脇麦 / 高橋メアリージュン / 中尾明慶 / 窪田正孝 / 希崎ジェシカ / バカリズム / 大久保佳代子 / キムラ緑子 / マキタスポーツ / 本仮屋ユイカ / 光石研 / 柳楽優弥

闇金業者として恐れられる丑嶋
丑嶋のもとにヤンキー愛沢にボコボコにされたマサルが連れられてきて、そんなマサルを雇うことになり…

愛沢とマサル、麗と彩香のメインとなるふたつのエピソードがなんかあまりに別々な感じで描かれているなあと思ったら、どうにも原作でも別々の話を今作に再構築したみたいってんで納得
それぞれのエピソードじたいはおもしろいんだけど、どうせならもっとメインの当事者どうしをからませてほしかった気がしないでもない
あと前作では映画は映画、TVドラマはTVドラマって感じで雰囲気が微妙に違ってたんだけど、この作品ではTVドラマを観てた流れで鑑賞するような作りっぽい
前作(Part1)のダークでバイオレンスな丑嶋メインなのを期待してると、ちょっとアレレ?と思うかも

マサルにバイクを盗まれ、丑嶋に軽くあしらわれたことからヤンキーの愛沢は物事がどんどん悪い方向に転がっていく
一方、マサルは丑嶋のもとで働くことになり取り立ての仕事を生き生きとこなす
貧乏暮らしでストーカーに狙われている少女の彩香は、ある日、出会ったホストの麗と夢を応援しあうことで付き合いだす
という感じで、基本的に丑嶋はあまり表に出てこず、周りで金がらみで転落していく人たちの姿を描いている
ちょっと違うかもしれんけど今作の丑嶋は喪黒福造ポジションな印象でしたね

登場人物たちがどんどんクズ化&堕ちていく姿をおもしろおかしく、それでいてちゃんとダーティな部分も描いているギャップが楽しめる
丑嶋の扱いも今作は今作で、要所要所で存在感の大きさを誇示していく描写もアリと言えばアリ
だけどやっぱりメインに居座って、もっと派手に大暴れしてほしかったのは否めません
あとは微妙なポジションだったライバル女闇金の犀原とかをうまく扱って、丑嶋を徹底的に追い込んでくれてもよかったんじゃなかろうか

あまりに丑嶋が伝説の男化しすぎてて、観ててもピンチがピンチに思えなくて緊張感がないのもちょい気になった
まあ、でも愛すべきクズどものつむぐ悪あがきやらなんやらのドラマを観てるだけでもおもしろいちゃあ、おもしろい一本でした

個人的評価:80点
オススメ度:ハバネロゲームで嘲笑う丑嶋に違和感




闇金ウシジマくん Part2 予告

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