監督:グザビエ・ボーボワ
出演:ブノワ・ポールブールド / ロシュディ・ゼム / キアラ・マストロヤンニ / ピーター・コヨーテ / セリ・グマッシュ / ナディーン・ラバキー / グザビエ・マリー / アーサー・ボーボワ / ドロレス・チャップリン / ユージーン・チャップリン / グザビエ・ボーボワ / アデル・バンシェリフ / オリビエ・ラブルダン / マリリン・カント / フィリップ・ロダンバッシュ / ルイ=ド・ドゥ・ランクザン / バンサン・オーベール
1970年代のスイス、出所したエディは友人のオスマンのところにやっかいになることになる
オスマンが病気の妻の治療費に頭を悩ませる中、チャップリンの死を知ったエディは・・・
チャップリン映画について詳しくない自分でも、使われている楽曲やら場面に彼に対する多大なリスペクトを感じる作品でした
わりと事件をおこすまでのエディとオスマンの関係を描く日常パートが長く、基本はコメディ調ながらドタバタっぽい騒がしさは控えめ
バカ騒ぎというより作り込まれたコントを観ているようで不思議と心を癒されました
金にこまった男と、その娘を含めて放っておけない友人がチャップリンの遺体の入った棺を盗みだして身代金を要求という、話だけでいうならホントにそれだけの内容
随所にちりばめられたチャップリン愛からくるネタを楽しむのが良い鑑賞姿勢かもしれません
遺体を盗んで金をせびるという最低で胸くそ悪い笑えない話なのに、それほど嫌な気持ちにならないのもチャップリンを題材にしてるゆえかも
そんなチャップリンネタに反応できなくとも、お調子者のエディと堅物のオスマンのコンビの掛け合いを観ているだけでもおもしろい
エディ&オスマンのふたりの存在に負けないサミラや他の登場人物たちも魅力的で、キャラクターもののコメディとしても楽しめる
ただ、個人的にはやっぱりチャップリンという大きな存在が中心にあってこその作品で、コメディとしてはちょっと落ち着きすぎてるというか下品さがなくて物足りない一本でした
個人的評価:80点
オススメ度:どっこい映画になってます、みたいな
チャップリンからの贈りもの 予告
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