監督:リチャード・グラツァー / ウォッシュ・ウエストモアランド
出演:ジュリアン・ムーア / アレック・ボールドウィン / クリステン・スチュワート / ケイト・ボスワース / ハンター・パリッシュ
3人の子供たちの母親である50歳をむかえたアリス
ある日、言葉につまってしまったことをきっかけに病院へいくとアルツハイマーの疑いがあることが分かり・・・
海外製の難病作品、っていえばとことんキッツイ流れか、逆にあえて明るい流れになるか、というイメージ
なんだけど、そもそもこの作品は難病ものとはまた違うかもしれないですね
タイトルの通り、主人公であるアリスという人物の物語という印象の方が強い
病気から家族の薄まった絆やら、夫との愛をうんぬんという内容を期待してるとちょっと軽く感じてしまうかも
じょじょにアリスの物忘れの度合いが気になるレベルになってきて、アルツハイマーであることが確定的になる中で、他の家族の事情、特にリディアとアリスの関係が描かれていく
病気ゆえの心が痛くなるような描写もあるけど、基本はアリスのアリスとしての姿を見つめるのが正しい見方なのかもしれないですね
もっと記憶を失っていくつらさや悲しさを全面に出してドラマを描くこともできたろうけど、あえてそうしてないのかな
病気の進行によって主人公の記憶だけではない、人としての部分がそぎ落とされていく画的な移り変わりは確かに観ていてキツイ
だけどそれ以上に不自然さを感じないまでに、アリスとしての芯の部分が失われないのがおもしろい
病によって人が変わったようにネガティブに、もしくはポジティブに、無理して自分をねじまげない姿は素敵ですね
逆に言えばあまりにアリスのまますぎて、なんか無理に闘病するわけでもなく、悲しみに浸食されるでもない姿は観る人によって軽く感じてしまうかも
難病もの、アルツハイマーものを観ようという気構えは諸刃の剣かもしれません
個人的評価:75点
オススメ度:遺伝するうんぬんのとこは、もっと掘り下げてほしかった気がしないでもない
アリスのままで 予告
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