出演:コール・ハウザー / エディ・シブリアン / モリス・チェストナット / レナ・ヘディ / パイパー・ペラーボ / ダニエル・デイ・キム / マーセル・ユーレス / リック・ラヴァネロ / キーラン・ダーシー・スミス
ニコライ博士が発見した地底に広がる巨大な川
その調査に協力するため、ジャックたちダイバーチームは地底にもぐるのだが
「ディセント」系の映画を探してたら、これを紹介してるとこがあって観てみようと
とりあえずタイトルからしてB級マキシマムですが、内容もそんなタイトルに恥じない立派なB級でしたね
出だしはいわくありげな男たちが、人里離れた山奥の廃教会の地下にもぐるところからはじまるわけですが、本編もこの展開でそのままいけばよかったのに、と思わざるえない
そんなプロローグから一転してジャック率いる、ナウなヤングたちが軽いノリで地底探検でテンション上がりまくり
もう本編はじまったとたんに「あれ?これやばいにおいがする・・・」とワンコイン特価DVDコーナーにおいてある作品と同じにおいが
そして、思った通りに毒にも薬にもならない、どうでもいい展開が延々と続くことになるわけですよ
でもこの映画、それなりに金がかかってて地底の状況や、そこをダイビング用のマシンとかを使って進んでいく様は
ほんとによく描かれてます
低予算の典型である「暗がりを利用した暗部美術」より、くっきりはっきり洞窟や地底水路を描いているんですよね
まあ、それが逆に「見えすぎてて迫力がない」という結果になってる気がしますが
見えすぎてると、やっぱり想像力とかなんともいえない圧迫感みたいのが薄くなってしまうなあ、と
そしていよいよ登場のクリーチャーさんなんですが、しょうじき見せ方が悪すぎて、印象的にしょぼく感じずにいられません
だけど、それは見せ方の問題であって、クライマックスでの見せ方が本来のあり方な感じ
いや、ホントにクライマックスシーンでのクリーチャー描写が、今までのはなんだったのかと言いたくなるくらい別ものみたいにカッコイイ
さらにこのクライマックスから作品的にもおもしろくなってくるんですね
とにかく、この監督はけっこういいセンスがあると思うんですが、いかんせん作風がつまらなくて退屈なのが、ね
ときどき深く描写せずにチラ見させておいて、それが実はっこう重要なシーンだったりとか、そういうギミックセンスは良い
そこらへんがクライマックスからラストへかけて描かれるんですが、しょうじき「おまえこの最後だけやりたかっただけちゃうんか」と言いたくもなるような
信頼、変異、そして進化・・・みたいな
こんなB級映画でラストに「そういうことか」と思わされるなんて・・・
そんなわけで、「ディセント」系ではあるけどそうでもない
そして無理に観なくてもいいけど、深夜とかでやってたらダラダラと観る価値はちょっとだけある、そんな作品でした
個人的評価:50点
おすすめ度:最初にもぐった奴らの目的がよく分からない
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