監督:ニール・ブロムカンプ
出演:シャルト・コプリー / デヴィッド・ジェームズ / ヴァネッサ・ヘイウッド / ジェイソン・コープ / ナタリー・ボルト / シルヴェイン・ストライク / ジョン・サムナー / ウィリアム・アレン・ヤング
ある日、南アフリカの上空に現れた巨大な円盤
その中には遭難したかのような状態のエイリアンたちが乗っており、政府は地上の隔離地域「第9地区」にエイリアンたちを住まわせるのだった
公開されてから評判になり、なんかえらく高評価をえている映画と聞いたら観にいかない理由がないじゃない
今までにないエイリアン映画という噂通り、ホントに新しいタイプの作品でしたね
知能を持っていてあるていど会話もでき、あくまで人類に保護されている立場のエイリアン
民族間の対立という問題を人類VSエイリアンという図式にして描き、不当に迫害されるエイリアンの姿や彼らの人権擁護団体、軍隊、対エイリアン対策団体、ジャーナリズムと「もしもエイリアンが人類の庇護の元に生活をはじめたら」という様子がリアルっぽく作られてます
で、この作品は結局、どんな内容なのか?
という点が一番の関心ごとなんですが、しょうじき「どんな映画なのか手探りで楽しむ映画」という感じですね
そんなわけで内容については詳しく書きません
それでもちょっとだけネタバレすると、単純な民族対立をエイリアン相手に置き換えただけの社会派作品として観ればいいんじゃないでしょうか
ただあくまでもB級映画なので、「おい、話が違うじゃねえか」という無粋なツッコミは受け付けません
主人公のヴィカスがまたいいキャラで、最初は「なんだこの地味で嫌みなおっさんが主人公?」と思ってましたが、ある出来事があってからどんどん魅力が増していって、最後にはいろんな意味で素敵キャラに変貌するから困らない
エイリアン側の面々も個性的なエビたちで、エイリアンの内部でも立場が弱いやつらという設定(?)なんで、ここまで人類に翻弄される姿はブラックジョーク的な意味でおもしろい
そして、そんなエイリアンに対する扱いのひどさを「新しくておもしろい」なんて思ってると、「立場を代えてみればエグいことやってたんだなあ」と思い知るでしょう
話の展開はかなりハイスピードで「次はこういう展開になるんだろうなあ」と予想してると、良い感じに期待を裏切った展開になり、けっきょくクライマックスまで「これ、どうなるんだ?」という期待感をもって観れて飽きません
そんな期待が大きくなると、どうしてもラストの展開いかんでは反動でガッカリくるのが心配ですが、この作品は個人的には最後の最後まで楽しめました
ドーン、バーン、プシャーって感じで頭悪いの大好きな私にしたらもう大満足
という中身を詳しく書けないもどかしさはありますが、ホントにどんな内容か知らないで観た方がかなり楽しめるのは確か
意外なB級テイストがツボだった「アバター」とじゃっかん同じノリで楽しめました
万人受けはしづらいかもしれませんが
あとはとりあえず、続編も作れそうな感じですが、あえてこれで終わってくれた方が個人的にはいいかな、と
その後の話にはあまり魅力を感じない
まあ、そういいつつ続編ができれば観るけどね!
個人的評価:95点
おすすめ度:猫まっしぐら
第9地区 予告
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