監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ / マーク・ラファロ / ベン・キングスレー / マックス・フォン・シドー / ミシェル・ウィリアムズ / エミリー・モーティマー / パトリシア・クラークソン / ジャッキー・アール・ヘイリー / ジョン・キャロル・リンチ / テッド・レヴィン / イライアス・コティーズ / ロビン・バートレット / ジョセフ・シコラ / ジョセフ・マッケンナ
連邦保安官のテディと相棒のチャックは、精神を病んだ囚人が収容される刑務所がある孤島にやってきた
そこで密室状態の収容施設から忽然と姿を消した女性について捜査をはじめる
いかにも怪しげな島で謎を解く
この設定にわくわくせずにいられません
しかも上映前に脳のとらえ方による錯覚とか、ラストにつながるヒントが劇中にちりばめられているとか、けっしてまだ観てない人にネタバレしないでくださいなんて言われたらテンション上がるじゃない
そりゃこっちも「やってやるさ」と気合い入れて「映画に騙されないように」注意深く観るってものよ
テディが島に降りたって、消えた女性の足取りを追いつつ、この施設に隠された謎とテディの過去が絡んできて真実とはなんなんだって感じの内容です
出てくる人物たちがホントにみんな怪しくて、「おまえ、実は・・・?」とか「あからさまに怪しいけど、それだけに逆に・・・?」ってふうにあれこれ推理しながら観留のが楽しすぎる
さらに、意味ありげなカメラワークとかカット割りがあって、そこに隠された映画的な演出の裏側を探るのもおもしろい
長丁場の作品なんですが、次々に怪しい人物が現れ、謎が混沌としていくのでまったく飽きない
それどころか観終わった時に「え?もう終わり?」ってくらいあっというまにエンディングになって、かなり作品に集中していられるのはすごい
それもこれもオチがどうなるのか気になって仕方ない&自分の推理が当たってるのか気になる、という点にありますね
こういう内容だけに「このシーンがあれだった」とか言えませんが、とにかくホントにいちいち各シーンが怪しくて楽しい
で、ラスト
ぶっちゃけ「これはひどい」と個人的に言わざるえない
冒頭から「こいつ○○だろ」って疑いつつ観てたら、ほぼ自分の思ってた通りで、というか思ってた以上に単純な話でガッカリ
しかもネタバレパートがやけに長い
あまりに長いもんだから「そう思わせといて?」と、もうひとひねり何かあるかと思ったらそうでもない
最後の最後のシーンで一発逆転するか、と思いきやそんなこともなく、結局はネタバレシーンで語られたものがすべてでしたね
せめてもうちょっと「観てる側の想像に任せるよ」みたいなあいまいな良い意味での気になる終わり方してくれた方がうれしかった
いや、もちろんそれまでの話を一蹴するような大どんでん返しをさらっとやってそのままエンドロールの方が好みですが
とりあえず肝心のオチがあまりに普通すぎてあれですが、そこにいたるまでの展開はかなりおもしろくて見応えがあったのは確か
そして、そのオチをふまえた上で作品を思い返すと、本当に色々と劇中にヒントがあって、「ああ、そういうことね」と思えるでしょう
そういう意味では、最近のトリックもののひねくれ感がない、良くも悪くも素直な昔風のミステリーでした
個人的評価:75点
おすすめ度:「ヒントが隠されてる」と事前に説明ない方が純粋に楽しめる気がします
シャッターアイランド 予告
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