2010年4月19日月曜日

アリス・イン・ワンダーランド (2010/米)

監督:ティム・バートン
出演:ミア・ワシコウスカ / ジョニー・デップ / ヘレナ・ボナム・カーター / アン・ハサウェイ / クリスピン・グローヴァー / マット・ルーカス / アラン・リックマン / マイケル・シーン / マイケル・ガフ / バーバラ・ウィンザー / ポール・ホワイトハウス / ティモシー・スポール / スティーブン・フライ


20歳を前にパーティで婚約を申し込まれる少女アリス
答えを出せないまま、アリスは洋服を着たウサギを追いかけて不思議な世界に迷い込むのだった

大人になったアリスが再び不思議の国を訪れて冒険をする
ベースはそんな感じですが、それと同時に大人のアリスは不思議の国についての記憶がないのがおもしろい
現在の大人のアリスは、以前に不思議の国を訪れたアリスと同一人物なのか、という点が物語と同時進行していくことで「アリスの焼き直しかよ」という今さら感が薄くなってますね
あとは20歳になろうという少女が精神年齢10歳くらいなんじゃねえの、ってくらいにガキっぽい言動と行動、考え方をするアリスのキャラが見所

話の流れは、赤の女王が恐怖によって支配したアンダーワールドにおいて「アリス」が女王の力の象徴たるジャヴァウォッキを倒す予言が示され、聖なる剣を手に入れて白の女王とともに世界を取り戻そうぜ・・・という感じ
まあ、でも不思議の国の記憶がないアリスは使えない状態で、さらに保身的なとこばかり大人っぽいアリスの態度は煮えきらない、と

この映画は本当によくできていて、まさに老若男女だれでも楽しめる内容になってます
映像、テンポ、キャラクターすべてにおいて平均以上のデキで盛り上がるところも笑えるところもバランスよく配置してあります
デートにも、ファミリーでも、友達とも、一人でも楽しめるオールマイティっぷりはすごい
反面、あまりに優等生すぎて、映画のクオリティは高いけど、なんか「優等生すぎてつまらない奴」みたいな妙な退屈感があるのは確か
平均的におもしろいけど、ずば抜けて「おお、すげー」と思えるものがあまりない
あとはデップさんが際だちすぎて、他のキャラたちがイマイチ弱い気がしないでもない

で、これは本当に個人的なことですが、この作品で初劇場3Dデビュー(昔の赤青セロハンは別にして)したんですが、しょうじき3Dとかいらんわあ
部屋の中でサングラスして映画を観てる感じで、思った以上に彩りもキャラの輪郭もボケボケな印象でした
3Dもすごいことはすごいですが、スクリーンの上下左右の枠からは出られないのは当たり前で、飛び出し感も「飛び出す絵本」みたいな平面的なもの
さらに3D効果が薄いシーンを長時間ながめてると、個人的に頭痛がしました
観終わったあとに外に出てると、妙に目に違和感がありちょっと気持ち悪くなるしまつ
これは個人的に、あくまで個人的な感想として、このていどの3D演出をとるより、はっきりくっきりな2Dで映画を楽しんだ方がいいかなあ、と

そんな感じで大人版アリスですが、本当になにか観るものがないかって時に観にいくのに最適かもしれません
誰が観ても大きくはずれになる心配はないでしょう
だけど、この映画のためって心持ちで気合い入れて観にいっても「うん、まあ、おもしろいね」ていどなのも事実

個人的評価:70点
おすすめ度:ザ・普通におもしろい




アリス・イン・ワンダーランド 予告

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