2010年4月7日水曜日

テネイシャスD 運命のピックをさがせ! (2006/米・独)

監督:リアム・リンチ
出演:ジャック・ブラック / カイル・ガス / JR・リード / ロニー・ジェームス・ディオ / ポール・F・トンプキンス / トロイ・ジェンティル / ネッド・ベラミー / フレッド・アーミセン / エイミー・ポーラー / ティム・ロビンス / デイヴ・グロール / ベン・スティラー / ミート・ローフ / コリン・ハンクス / エイミー・アダムス / ジョン・C・ライリー / デヴィッド・クラムホルツ


ロックを極めようとハリウッドにやってきたJB
そこでギターの路上演奏しているKGの腕前にほれこんで弟子入りするのだが

いやあ、ナイスクソ映画
久々にアホ丸出しコメディ観て大満足したわ
個人的には「ズーランダー」とか手放しで褒めちぎる派なので、そこら辺がおもしろいと思える人ならもうこの作品を観た時点で僕と心の友になれます。半強制的に
しょうじき、そんなに期待しないで観たけど、もうテンション上がりっぱなしでしたね

いきなりロックミュージカル調ではじまり、JBとKGの出会いとテネイシャスDの結成までもうテンポ良すぎるってくらいポンポンと話が進みます
もう、ホントにアホすぎてくだらなすぎて、下品でどうでもいい、そんなこの映画は最高にアホ(褒め言葉)
それ以上やったらくどくなる、という寸前でギャグを切り上げたり、ちょっと長いコメディシーンでも間に別の場面をはさむことで、かなりちょうどいい味付けの笑いになってます
それでいて、一見どうしようもないコメディシーンも実は計算高く笑いを誘うよう作られていて、それが分かっていても楽しい
大爆笑する、というよりツッコミを入れて楽しむタイプ
そういう意味では受動的なコメディが好きな人には向かないかもしれません

そしてウリのひとつである(?)ロックミュージカルシーンも半端ない
かっこいいサウンドに乗せたアホな歌詞、全力全開でバカをやりながらじゃっかん外してるのが逆に気持ちいい
調べてみると普通にテネイシャスDとしてCDとか出してるし
思わず購入しようか悩むけど、これは一回きいたら満足レベルといえなくもないから困る
そういうことを踏まえて考えると、映画音楽として企画ものってだけじゃない力強さがあるのもうなずける
やっぱりリピートして曲だけ聴きたいか、と聞かれると微妙ですが

ストーリー的にもよくある展開ながら、ハイスピード&ハイテンション、そしてダレてきそうになるとロックミュージカルが始まって引き締めなおしてくれるんで、ホントに飽きずに観ていられます
しかも悪魔のくだりがでてきて、あきらかに「実はこいつが…」と思ってると、ね…
いろんな意味で外してくれるけど、油断してると「おい!」とつっこまざるえない展開になるから楽しすぎる

そしてクライマックスですよ
もう、さすがにこれはないわ
もちろん褒め言葉としての「ないわ」
作ったヤツ頭おかしいだろ、とひゃっぺん言うわ
でもオチは…うーん?って感じでしたが
まあ、総じてさっと現れてババっとやっつけて、余韻を残すスキを与えずに嵐のように去っていく、そんな潔いアホさかげんが素敵でしたね

最後に、この映画に対する評価はマジで「個人的」なものとして最高です
つまらない、笑えない、という人も多いでしょう
そこらの温度差かげんは、人それぞれ趣味に対するツボのベクトルと沸点が違うってことでひとつ

個人的評価:90点
オススメ度:JBマジキモかっこいい




テネイシャスD 運命のピックをさがせ! 予告



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