2010年4月4日日曜日

板尾創路の脱獄王 (2009/日)

監督:板尾創路
出演:板尾創路 / 國村隼 / ぼんちおさむ / オール巨人 / 木村祐一 / 宮迫博之 / 千原せいじ / 阿藤快 / 津田寛治 / 笑福亭松之助 / 石坂浩二


拘置所を抜け出す男、鈴木がいよいよもって刑務所いきとなる
しかし、ここでも鈴木は脱獄を試みるが、あっさりと捕まってしまうのだった

なんというか、よく「人を選ぶ映画」という言い方をしますが、これはホントに人を選びすぎ
お笑い芸人としての板尾創路の芸が好きな人なら間違いなく楽しめるでしょう
逆に「これはどっちかというとミステリー」だ、って感じで観てると「はあ?」と思うでしょう
個人的には、この映画は間違いなくコメディです

無銭飲食で捕まった鈴木が、脱獄してはすぐに捕まるを繰り返し、それが12年つづく
脱獄を楽しんでいるのか、それとも?というのが主な求心力となり、鈴木の不気味なキャラクターがよくできてます
舞台も昭和初期っぽい感じで、そんな中での世界を楽しむ雰囲気系の作品でもある気がします

まあ、でも内容は脱獄して捕まるの繰り返しなんで、しょうじきちょっと退屈なのは否めない
次はどうやって脱獄するのか?というトリック的なものを楽しむのではなく、とにかく「なにが鈴木にそうまでさせるのか」を楽しむ映画
ホントにそれをメインとした作品だったら、まだ普通におもしろいと思う人もいたかもしれないですが、とにかくクセがありすぎて困る

特にラストが、ね
これは個人的にも観終わった直後、「はあ?なにこのクソ映画」と素直に思いました
だけどしばらくすると、大事なことなので3回いいました的な「板尾創路の脱獄王」というタイトルから、なるほどね、と
これは「板尾創路の」、あくまでも「板尾創路の」なんですね

そう考えると、それまでダメだなあと思ってたところもすべて「板尾創路の」効果で「ならしかたないな」と思えてしまうから困る
それでも「なぜ逃げるのか?」ということの答えが、わざわざ説明されなくても「そういうことか」と観てて分かるのに、いちいちセリフとして説明されるのはクドかった

そんなこんなで、ネタバレ回避しつつ書くのはけっこう難しいので、あまり深くいえませんでしたがとにかく板尾創路だと
そういう映画なんだと
一歩間違えば、というか人によってはマジでクソ映画認定するでしょう
まあ、クソ映画認定しない人でも「すごくおもしろいね」とはいえないでしょうが

個人的評価:65点
オススメ度:エンディング曲は意外によかった




板尾創路の脱獄王 予告

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