監督:河崎実
出演:兜王ビートル / 斎藤工 / 中川翔子 / 大原かおり / 堀内正美 / 南部虎弾 / なべやかん / スペル・デルフィン / えべっさん / ビル・ロビンソン
巷のプロレス団体を荒らす外宇宙軍と名乗る怪人レスラーたち
その暴挙を許すまじとカブトムシのマスクをしたレスラー、兜王ビートルが立ち上がる
5月5日→こどもの日→鎧兜→兜王ビートル
というわけで、華やかな連休であるゴールデンウイークもいよいよ終わりですね。ざまあみろ
こっちは窓ガラス割られてるのに「窓の修理とか休み明けにきまってるだろ。ボケ」という頼もしい業者さんの一言をかみしめながら、連休中も(日曜以外は)働いてたっちゅうねん。あ?
自分から遊びにいっておいて「ああ、疲れた疲れた」とか何様のつもりだよ。ん?
ってね、そら心もすさむわけで
察してください
で、「兜王ビートル」ですよ
もうとりあえずやってやろう、という前向きでポジティブな向上心がいっさい感じられない、これぞ正真正銘の脱力系映画ですね
アクションシーンで危険な所はぐにゃっぐにゃの人形ですよ
超人的な力を発揮するところは何年前の自主制作映画だよって感じの合成技術ですよ
エフェクト類はしょっぱい花火ですよ
でも、いいじゃない
そこがB級を超え、C級の境地を突き抜けたZ級映画の醍醐味
がんばって逆に痛い作品になるくらいなら、背伸びせずがんばらずに身の丈レベルのクソ映画を作った方が楽しいじゃない
内容的には魔蟲王とかいう異星人で怪人で悪の虫の親玉なやつが、仲間である兜王ビートルのおもちゃなんかのグッズを展開して売ろうとしてたら、とうの兜王に逃げられて、おびきだすために手下をつかってプロレス団体荒らしをはじめる
だけどライバルキャラとして売り出すつもりだったクワガタムシのディザスターが、なんか本気モードで兜王をぶちのめしにかかる、と
衝突する兜王とディザスター、そしてディザスターの女である蝶女
しかし、実は三人は元々は人間で昆虫と合体させられた怪人であることが判る
で?っていう感じでディザスターは「俺が最強だもんね」と外宇宙軍を完全に掌握、兜王と最後の決戦を申し込む
と、ほぼラストまでの流れを書いてみたけど、まあ誰も怒らないでしょう
とにかくこのディザスターがホントにいいキャラで、ぶっちゃけ兜王とか地味すぎで泣ける
とりあえず最初にディザスターに変身した時は、その顔のはめ込みっぷりに大爆笑ですよ、おくさん
そして、基本はヒールっぽい反則技を多分に含んだプロレス技で兜王を追いつめるわけですが、必殺技はディザスタービームです
ええ、あの得たいの知れない光線を発射するという意味でのビームです
しかし、上には上がいるもので、蝶女は実は兜王の元カノでディザスターに乗り換えたわけですが、それを利用して普通に兜王を毒薬や吹き矢の奇襲で殺しにきます
これぞビッチ、こういうビッチが映画を盛り上げる…かどうかは知らんけど
あとはゴキブリ怪人のゴキアブラーがいい
特に終盤のゴキアブラーはいいキャラに育ったもんだと
個人的にプロレス関係の知識がないからアレですが、知ってる人が観たら「ああ、あいつは○○だよ」とか、そういうのが分かるようなキャラが何人か出てきてる気がします
でも、そんなプロレス知識なくても楽しめるから安心してくださいね
というか、この映画を観ようという強い意志をもち、このZ級の敷居をまたげる人なら、その先になにがあろうとだいたいは問題ないと思いますが
うん、やっぱり疲れてる時は脱力系クソ映画にかぎりますね
個人的評価:20点
オススメ度:痛いです
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