監督:井筒和幸
出演:後藤淳平 / 福徳秀介 / ちすん / 米原幸佑 / 桜木涼介 / 林剛史 / 阿部亮平 / 永田彬 / 石井あみ / 結城しのぶ / 大森博史 / ジェントル / 千葉ペイトン / 飯島洋一 / 筒井真理子 / 木下ほうか / 升毅 / 光石研
漫才コンビを組みながらもパッとせず、バイトも続かない底辺生活を続ける鈴木
バイト先のヒーローショーを興業する会社で働くが、そこにいた漫才コンビの前の相方の女性関係のトラブルに巻き込まれていくのだった
意外と思ってたよりバイオレンスで、痛々しい青年青春ドラマ・・・なのかなあ
おもしろいのはおもしろいけど、なんともいえない消化不良感も同時に味わえます
女を寝取られた報復に知り合いのヤバい男に泣きついた元相方、しかし相手も同様にヤバい相手を見方につけてシャレにならない事件に発展していく、と
その課程で登場人物を詳しく描写するのはいいんですが、最初は誰が主人公なのかよく分かりません
そりゃ鈴木くんなんでしょうが、びっくりするくらい影が薄い
そのうち敵側の同じ名前を持つユウキくんの話がダラダラと続いて、いったいなにが起ころうとしているのかという期待感より、視点が定まってない印象の方が強く感じられます
そうこうしているうちに両グループの激突があって、ひとつの事件が起こるんですが、これがけっこう淡々と描かれるんでかえって怖さがでてていいですね
そこから鈴木くんはビビってヘタレな感じで巻き込まれ続けるんですが、表面上は事態が収束ぎみな方向に流れるほどに観てる側としては「最後にくる破滅感」期待せざるえない
チワワとか市長候補の場面とか、これを布石と思うじゃない
でも、まあ、結局は・・・ね
しょうじきエンドロールが始まった時に「おい、これで終わりかよ」とつっこまずにいられなかった
いや、鈴木くんともうひとりのユウキくんに関してはこれでいいと思うんですけどね、せめてチワワ丸焼きくらいは見たかったような?そうでもないような?
とりあえず期待してたより破滅感が薄くてガッカリですわ
だって、元相方のことといい、あれだけのことをやったのに・・・と思うわけで
もっともっとみんなを巻き込んだ「救われない鬱エンド」の覚悟もできてたんですが
あとはわざとだと思うんですが、劇中の音楽の使い方が変じゃないですかね
かなり古くさい不自然さをおぼえたんですが
そんなヒーローショーですが、ラスト以外はけっこうダレることなく観れました
観て損はしないと思いますね
得もしませんが
個人的評価:65点
おすすめ度:わりと中身はスカスカぎみ
ヒーローショー 予告
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