2010年5月2日日曜日

ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲 (2010/日)


監督:三池崇史
出演:哀川翔 / 仲里依紗 / 阿部力 / 井上正大 / 田中直樹 / ガダルカナル・タカ / スザンヌ / 中野英雄 / 水樹奈々 / 前田健 / 六平直政 / 木下ほうか / マメ山田 / 波岡一喜 / 生瀬勝久


ゼブラーマンがエイリアンを倒したことにより、全国からマスコミが押し寄せ、市川の気持ちをよそにゼブラーマン報道は過熱していく
そんな中、ゼブラーマンの力を研究する組織の実験が行われ、次に市川が目を覚ましたのは15年後、しかも記憶を失っていた

こいつはひどい映画だ
ほめ言葉じゃなく、本当にひどい
続編ゆえのつまらなさをよくあらわしてる
前作より大きくパワーアップ&ボリュームアップしてるけど、分不相応というかなんというか「(頭で描いた)やりたいことに、実際の内容がまったくおいついてない」感が漂ってます
観てた他のお客さんが終わって劇場を出るときに言っていた「ゼブラーマンって、こんなんじゃなかったよね」という言葉が本当に適切な映画でした

マスコミ報道を皮肉って描き、いきすぎたもてはやされ方で私生活がなくなり妻と子供は家を出て、それでも基本は良い人な市川はいちいちマスコミや押し寄せた野次馬に反応してしまう
一方で、ゼブラーマンの力に目を付けたある組織によってモルモット扱いされた市川は、記憶を失った上に目が覚めたら15年の月日がたっていた
15年後の街は周囲の街を合併した巨大なゼブラシティと呼ばれるところになっており、そこでは知事の娘であるゼブラクイーンが民衆に人気になっていた
なぜかリンクする市川とゼブラクイーン、エイリアンの生き残り、怪しい知事、クイーンを守るサムライ男、ミニスカゼブラポリス、朝と夕方の5分間だけあらゆる犯罪が許されるゼブラタイム・・・序盤からひきつけられる展開が目白押し

さらにゼブラーマンになにがあったのか、知事とクイーンはなんなのか、という謎が描かれることで本当に先が気になります
まあ、だけどおもしろいのはゼブラウーマンが登場するまで
そこからクライマックスに向けての話のたたみ方がしょぼすぎる
ぶっちゃけ白ゼブラーマンVS黒ゼブラクイーンの激しいガチバトルとか、そういうのないですから
というか変身後のそれまでのもやもや感をふっとばす、すかっとする激しいバトルとかもないですから
全体的になんというか「もっさり感」というか「もやもや感」がつきまとうアクションシーンにげんなり

あとは個人的に下ネタは大好きだけど、この作品のはちょっと空気が読めてないところで下ネタが「どう?ん?笑ってもいいんだよ?」って自信満々にさしこまれるから、ほんとに寒い
これは下ネタにだけにかぎらず他のギャグシーンもそうで、笑いがでしゃばりすぎてて寒くて寒くてしかたがなかったですね
とにかく前半までは先を期待させる展開にわくわくもしますが、後半のグダグダっぷりがすべて台無しにしてるもったいない
特にラストのアレはさすがに「本当にひどい」としか言いようがない
これが続編ではなく、ひとつのクソB級映画ならアリだけど、作風からして正統な続編として作ってるのにダメな方向にはしゃいじゃってますね

個人的評価:25点
オススメ度:まーた、今作でも家族の問題はスルーですか




ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲 予告

0 件のコメント: