監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也 / 伊勢谷友介 / 吉高由里子 / 生瀬勝久 / 香川照之 / 松尾スズキ / 柿澤勇人 / 光石研 / 嶋田久作
再びの借金生活で地下に墜ちていたカイジは、仲間の助けにより14日間だけ地上に出ることを許される
手持ちの金109万円、これを仲間たちの借金もふくめて2億円にしようと画策するのだが…
前作がそれほど期待してないで観たらそこそこおもしろかった「カイジ」ですが、さすがにこの続編はダメダメな感じな臭いが漂ってました
ええ、観る前までは
で、結局のところ、前作以上に期待値が低かったこともあって、これがけっこう普通におもしろく感じた不思議
序盤からかなりテンポよく話が転がっていき、「ヒット後の続編だけに、どうせ軽いスカスカな内容なんだろうな」という思いは勘違いだったと反省せざるえない
だけど、最後まで観た結果「おもしろかったか?」と聞かれたら「うーん?」といった感じでしたが
14日間で2億円を手にしなくてはならない無茶な状況の中、かつて遺恨のあった利根川と偶然に再会し帝愛の息がかかった裏カジノの存在を知る
そのカジノのレートは異常に高く、これなら一攫千金でかせげると思ったカイジだが、そこで出会った坂崎という男から攻略すれば11億円はくだらないパチンコ「沼」の存在を教えられる
そして、そんな裏カジノを仕切るのはカイジを敵視する帝愛の幹部、一条であった
そんな感じの出だしでしたが、昔に原作をこの沼編の中盤あたりまで読んで挫折した記憶をたどると、だいたいマンガ版をなぞってる感じなんじゃないでしょうか
ただマンガだともっとまどろっこしくて、それがゆえに途中で読むのをやめた私ですが、この映画版ではそこら辺の序盤の展開が簡潔にまとめられてる印象でした
で、観ててどうしても気になるのが俳優陣の演技
前作ではそんなでもなかったんだけど、今作では主人公のカイジ役の演技がちょっとひどい気がしないでもない
それにもましてヒロインの演技があまり演技力にこだわりのない自分からみても「そうとうひどい」レベル
本気でおまえらちょっとそれ以上しゃべるな、と言いたくなりましたね
うん、それはそれで「こんなもんだ」と割り切れないこともないんですが、それ以上にちょっと気になったのが終盤のグダグダすぎる展開
ピンチ→この金を使え!→ピンチ→この金を使え!→以下略…
えっと、カイジってこんな絆とか信じる心とかパワープレイで押し通す内容でしたっけ?
原作途中リタイア組としてはあまりカイジについて多くは語れないかも知れませんが、イメージ的に絶体絶命の中でわずかな光明を見つけ出して心理戦や頭脳戦でギリギリの綱渡りをする…と思ってたもので
さすがにこのクライマックスの押せ押せパワープレイはちょっと、ね
ラストの勝負が始まった時には「お、きた!前作のなぞりでアレだけど、こういう勝負が観たかったんだよ」と、これで気持ちよくこの映画を楽しんで終われると思ってたら…なんともいえないオチでしょんぼり
でも途中まではかなり楽しんで観れたので、どうにも終盤の展開がもったいないけど、クソつまらんまではいかない微おもしろい一本でした
個人的評価:75点
オススメ度:だってしょうがないじゃない、じゃないよビッチ
カイジ2~人生奪回ゲーム~ 予告
0 件のコメント:
コメントを投稿