2011年11月24日木曜日

アーサー・クリスマスの大冒険 (2011/米)

監督:サラ・スミス
出演:ジェームズ・マカヴォイ / ヒュー・ローリー / ビル・ナイ / ジム・ブロードベント / イメルダ・スタウントン / アシュレー・ジェンセン








北極で代々サンタを受け継ぐクロース家で育った陽気なだけが取り柄のアーサー
父である現サンタと兄の共同戦線で今年も無事にプレゼントを配り終わったはずだったが、ひとりだけ配り忘れが見つかりアーサーはなんとかしようと立ち上がる

なんだか知らないけど日本ではヒットが望み薄なクリスマス映画
さらに日本では有名制作会社じゃないと見向きもされない感じなCGアニメ
「ランゴ」もそうだけど、じっさいに観てみるとけっこうおもしろい作品だったりするんですけどね
有名どころな「ヒックとドラゴン」すらもっと盛り上がるべき作品的な位置づけな気がするくらいだから、しょうじきこの映画も興行的にはキツイかもしれませんね
近いところで「タンタンの冒険」もひかえてることだし
と、セールス的なことを素人の自分が考えてもしかたなしですが

お気楽サンタのお父さん、野心家で有能な兄、そしておちこぼれの主人公
まあ、よくある周りから無理だなんだと後ろ指さされながらも、なんとか必死にがんばって大金星をあげるおちこぼれ主人公という王道ストーリー
とりあえず冒頭の軍事行動チックな妖精たちによる人海戦術プレゼント配りによるメリー化がこの作品をよくあらわしてます
ハイスピード&ハイテンション、飽きさせたりツッコミを与える間をあけずに突っ走ることで強引にねじ伏せてくるパワープレイクリスマス映画ですね
プレゼント一個配り忘れた→届けにいかなくちゃ、というメインの話なんですが、それだけで一本の映画を作ろうと思った勇気はすごいと思う
じっさい観てて「それだけの内容でどう間をつなぐんだ」と心配になる

でもとにかくパワープレイでねじ伏せ&畳みかけ演出によって誤魔化された気もしないでもないけど、飽きることなく最後まで楽しめました
基本的に不仲なおじいちゃん、お父さん、お兄ちゃんの打算的なサンタっぷりに、アーサーはこれまでよく純真なまま育ってこれたな、と思わざるえない
この映画はある意味で純真無垢な子供たちが大切に思うサンタの夢を壊しかねないんじゃねえの、と
そこまで大げさじゃないか…
内容的にはファミリー向けではありますが、ギャグのセンスとか大人でもクスリとできるところもあるんで、別にクリスマス映画というフィルターを通して観なくてもじゅうぶんにおもしろいですね

それでもやっぱりストーリーの王道すぎる展開が安心ではあるんですが、もうちょっと意外性というかひねったものも欲しかったかな
悪く言えば「どうせこうなるんだろ」とドキドキハラハラ感がまったくないんですよね
大冒険というより珍道中に近い話な気もしました
そんな感じで普通に楽しい、そんな言葉が一番似合う作品でひとりで観ても家族で観ても安心な一本でした

個人的評価:75点
オススメ度:飼い慣らされたトナカイが野生の勘、だと?




アーサー・クリスマスの大冒険 予告

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