監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:マリオン・コティヤール / マット・デイモン / ローレンス・フィッシュバーン / ジュード・ロウ / グウィネス・パルトロー / ケイト・ウィンスレット / ブライアン・クランストン / ジェニファー・イーリー / サナ・レイサン / ジョシー・ホー / チョイ・ティンヤウ / モニーク・ガブリエラ・カーネン / ダリア・ストロコウス / ジョン・ホークス / アルミン・ローデ / ラリー・クラーク / アナ・ジャコービー=ヘロン / ディミトリ・マーティン / エリオット・グールド / エンリコ・コラントーニ / ジム・オルトリーブ / カーラ・ゼディカー
ベスは香港から出張で戻り間もなく脳炎に似た症状により亡くなってしまう
そして妻のベスに続いて息子を同じ症状で失った夫ミッチは隔離、世界にパンデミックの恐怖が広がっていく
わりと定期的に作られてる気がしないでもないパンデミックもの
あるいは人間の本性やらを描く社会派ドラマとして、あるいはパニックエンターテインメントとして、そしてこの作品は両方の性質をうまく混ぜ合わせてる…と感じました
ドラマとして重すぎず、エンターテインメントとして軽すぎず、絶妙なさじ加減でじわじわと広がる感染拡大の様子とそれに対抗する研究、パニックになる人々、状況を利用しようとする人たち、それぞれの小さなドラマによってつむがれるものを淡々と描いてますね
話的には感染が拡大していく様子をベースに、それに対する人たちのドラマを描いていくって感じ
妻と息子を失った夫が唯一残された娘を守り一般人の視点で描かれる物語、CDCにてウィルスに対抗すべく調査研究開発をする者たちの物語、パニックに陥っていく人々の様子の物語、守るべき人々のために戦う者たちの物語、状況を利用して優位に立とうとする者の物語…
それらがすべて合わさっているからこそおもしろい作品になってますね
しょうじきどれかに的を絞った内容だったら途端につまらなくなるかもしれません
ミッチの一般人視点とエリスのCDCによる全体像視点、スンの皆のことを思う視点とアランの利己的な視点、画面に映し出されるもののバランスがホントによくできていて後から思い起こせばかなり地味な内容なのにまったく退屈することなく最後まで楽しめました
ただなんというか、これは個人的に楽しめただけあって微妙に他の人には強力にオススメできない作品かな、と思うのも確か
人によってはひどく散漫で視点が定まらず、けっきょく何が描きたかったのか中途半端に思えるんじゃないのかな、と
それだけエンターテインメントに特化してるでもなく、深いドラマでもないんですよね
かなり乱暴な言い方をすれば、そんな中途半端な立ち位置がおもしろい作品
あとちょっとでもバランスがくずれたらいっきにつまらなくなったろう、そう感じるさじ加減を楽しむ一本かもしれません
そう小難しい作品でもないんでまったりと観るにはいいですが、あえて「こんなのが観たい時に最適」というシチュエーションが思い浮かばない、なんとも個人的に不思議な魅力があった内容でした
個人的評価:90点
オススメ度:-(
コンテイジョン 予告
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